成年後見人制度の闇について追及をしているジャーナリストの長谷川学氏のレポート
(2017年11月16日公開<「重度認知症と勝手に判定され、財産権を奪われた」母娘の涙の訴え>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53465
に続く方向です。

成年後見人制度を巡って、司法において手続き飛ばしが行われているというありえない話ですが、現実にこのような問題が起きているのです。何故?としか言いようがありませんが、世論がしっかりと監視をしてゆかねばなりません。本当に怖い話です。

2017年11月26日
86歳女性に勝手に後見人をつけて連れ去った冷酷な裁判所

成年後見制度の深い闇     ジャーナリスト長谷川 学氏

 

長女は、母・晶子さんにも、在宅介護をしてきた妹の三女・光代さんに何の相談もなく申し立てをした。そして驚くべきことに、裁判所もまた、後見をつけられる当人である晶子さん本人の調査を一切、行うことなく、2017年3月9日に後見人をつける決定をしてしまったのだ。

だが、母・晶子さんは認知症とはいえ、医師の診断でも後見人をつける必要のない「軽症」とされていた。そして、本人も、同居する三女・光代さんも、成年後見制度を利用する気持ちはさらさらなかった。

そして、さらに驚くべきことに、後見人がついたあと、自宅で三女・光代さんと暮らすことを望んでいた母・晶子さんは、訪問先のデイサービスから姿を消した。どこかの施設に連れ去られてしまったのだ。

連れ去ったのは、意見が対立していた長女と次女だというが、現場には2人の後見人弁護士もいたという。家族間の対立の一方に後見人が肩入れするだけでなく、本人の意向を無視して、身柄を移す手助けまでしていたのである。

本人の意思を無視しきった今回のケースは、成年後見制度の本来の趣旨に反するだけでなく、司法が抱える極めて重大な問題を露呈させるものだ。