以前から議論のテーマとなっている、シニアでの「終の棲家」論争です。長生きすればするだけ賃貸はリスクとなりますので、持ち家が良いという説はありますが、その持ち家もどの程度の規模かという問題もあります。若い時に購入した持ち家は子供が巣立った後は、夫婦二人ではもてあまし、ましてや独居となれば管理すら難しくなると考えられますので、小さな家(タイニーハウス)を購入して移り住むのが好ましいのかなと思います。
下記の報告にもありますよう、定年までに住宅ローンを払い終わり、老後はその家を売却して、駅近くのシニア向けの中・小型の分譲マンションを購入して住むことが望ましいのかもしれません。
しかし、それは恵まれた人のことで、多くは賃貸に頼らざるを得ない環境かと思います。下記の記事にありますように、東京都や千葉では賃貸住宅の30%が空室と言われますが、この30%を高齢者向けに安く提供できれば救われる人は多いと考えます。その仕組みが必要なのです。
賃貸で生きるためにはそれなりの知恵が必要です。どちらを選ぶか、前もって十分に検討する必要があります。
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賃貸か購入か。住まいの決定で「損得」以上に大事なこととは
もっと大事なこと?

ZUUonline 2018/01/11

 賃貸にするか購入するか。いつの時代でもこれは、住まいを決める際の大きなテーマだ。どちらを選択したかによって、その後の人生は大きく左右されることになる。そういった意味ではまさに究極の選択ともいえる問題なのだが、現実はというとそれほど深く考えて決める人は少ない。

金銭面や住宅の質、利便性などが現在の生活状況に見合ったものかどうか。その検討は慎重に行われるのだが、将来を見据え、人生プランを織り込んだ上での住居選択とはなっていないのが現実である。

そこで「終の棲家」として側面から住居選択のあり方を提案してみよう。仕事をリタイアし、高齢者となってからの住居探しは非常に難しい。当事者となってみないとそれは実感しにくいが、余生においては住居確保の安定性は不可欠である。

そしてその観点を住居選択のテーマに加えてみると、賃貸にするか購入するかというこの選択論争にも、1つの答えを導き出すことができるのである。