認知症ケアの問題行動を解決する為には、認知症の人の気持ちをどれだけ理解しているかが重要です。問題行動の裏には必ず原因があります。解決のカギはその人のことをどれだけ知っているかに尽きます。知ることが良い介護の前提になります。では何を知ればよいのか、その人の生い立ち、家庭環境、仕事経歴等、その人の人格を形成している要素をどれだけ知りえているかにつきます。これは簡単なことではありません。その人に関心を寄せ、細心の注意をもってその人のことを知ろうという気持ちがなければできることではありません。医療よりもはるかに広い、そして深い情報が介護には求められます。
恩師からは「良い介護は情報量によって決定される」と聞きました。アセスメントをしっかり行い、その人を知るところから介護は始まります。地域包括ケアにおいても医療、介護の関係者がその情報をどれだけ共有することができるかが問われます。
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認知症の人の気持ち 抱えるつらさ理解して