正規と非正規の平均給与の差は315万円で連続4年格差は拡大しているといいます。仕事の内容は正規と比較して差がないにも関わらずこの差は認めがたいものです。実質的に平均給与のマイナスにつながっています。
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非正規66%「賃金差納得できぬ」 兵庫県内調査

兵庫経済プラス 2018.02.13

非正規雇用の3人のうち2人が「正規雇用との賃金差に納得できない」と考えていることが、兵庫勤労福祉センター(神戸市中央区)と連合兵庫(同)による2017年度の労働者意識調査で分かった。08年度調査より7ポイント増加した。「正規と同じ時間同じ仕事をしているのになぜ」という待遇への不満が浮き彫りとなっており、春闘でも大きなテーマになりそうだ。

 調査は、連合が昨年8~9月、県内の正規・非正規の従業員6870人に配布して実施。正規2549人、非正規1045人から回答を得た。08年にも同様の調査を行った。

 非正規雇用のうち、5年以上働く人が56%。08年度より約10ポイント増加し、長期化が顕著になっている。「正規と同じか、類似の業務を経験」は82%で、08年度比13ポイント増えた。

 正規と賃金差があることについて「納得できない」とする人が66%を占め、その理由として「仕事内容で正規と違いがない」が6割近くを占め、「正規と同程度かそれ以上の能力を持っている」も4割だった。

 国税庁の民間給与実態統計調査によると、企業における16年平均給与で、正規と非正規との差は315万円。4年連続で差が拡大している。連合兵庫は「この10年で職場での非正規の存在感が増している。企業に格差是正を求める動きも活発化している」とした。

 また、正規職員のうち、44%が「親の介護費用」、34%が「親の介護と仕事の両立」を心配していた。いずれも08年より増え、介護への不安が高まっている。

 これから本格化する春闘では、働き方改革や非正規の処遇改善なども焦点となっている。(末永陽子)