『医者は患者を助けるだけでなく、「生き方の終わり方」を考える手助けもできなければいけないのではないか。』という中村ゆきつぐ先生に賛成です。その為には、医者も含めて国民の教育が必要であり、その理解が広く進めば、多くの人が無駄に医療費をかけず、無駄な罪悪感にも苛まれずに死んでいけるのではないかと思います、という先生の言葉に我々も腹をくくらねばなりません。
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「生き方の終わり方」の具体例 みんなが知ればいい道が得られる      中村 幸嗣  2018/3/12(月)  コラム

最近医療情報に差が出てきています。いいものは本当みなさんに是非読んで欲しいし、また高血圧は治療するなとか相変わらず焼き直しのとんでも医療も出ています。

そんな中あのDrGの林先生がAERAのこんな記事に登場しました。(「寝たきりはイヤ」ドクターG・林寛之医師が実父のためにしたこととは)林先生について書いた以前の記事です。

林先生は救急の先生。それこそ命を救うことが専門です。そんな中自分の経験からこれから必要な「生き方の終わり方」を提言されています。

>ICUに入って1泊50万円も100万円もする治療を2、3日続けて、結局亡くなるんです。その200万~300万円の医療費は税金で払う。どうしてこんな、無駄な医療をするんでしょうか

救急車で運ばれて蘇生をした時の状況を話されています。そう、そのお金は3割家族の自腹、そしてもっと長くなれば高額療養で払う額は少なく見えますがどんどん税金が使われます。これを無駄と捉えるかどうかは価値観の違いはあるのですが、正直税金でなくていいかもです。

>「蘇生しても植物状態で人工呼吸器につながれ、施設に入るか、家に連れて帰ってご家族が面倒を見なければならないのですよ」という説明の仕方をする

こちらも救急で運ばれた時の延命処置後の具体的な例の提示です。こうやって家族に緊急の場で決定をしていただくためには、医療者がしっかりイメージを提示をしなければいけません。それでも先ほども書きましたが1秒でも長生きして欲しい方はいます。

>「ご家族の方が決めてください」ではなくて、「ご本人が元気だった時、どんな最期を迎えたいと言ってましたか」と聞くこと

意識がない家族の生命を決めることは家族にとってとてもストレスです。それこそ医療者の私もそうでした。だからこそ後押しを医療者がしてあげるべきなのです。

>あのまま病院にいれば、あと半年くらいは生きたと思いますよ。1日に1本点滴するだけで、2~3カ月は生きますから。

自分の家族にどうしてあげたいか。半年の拷問のような生の後の死と数日の希望に満ちた生の後の穏やかな死。エビデンスではありませんが、人間としてどうあるべきかというものになるでしょうか。

医者は患者を助けるだけでなく、「生き方の終わり方」を考える手助けもできなければいけないのではないか。医者も含めて国民の教育が必要です。その理解が広く進めば、多くの人が無駄に医療費をかけず、無駄な罪悪感にも苛まれずに死んでいけるのではないかと思います

以前の記事で医療者が患者を路頭に迷わせると書きました。医療者が度胸を決めなければいけません。ただそこに持っていくには間違った司法で裁かれることを避けなければいけません。そしてコストも取るべきです。今の医療、医師に何を望むのか。私がずっと言わせてもらっていることです。(救急医療への提言(1)、(2)、(3)、(4))そしてこのことを実現化するのは正しくわかりやすい医療広報が必要なのです。