不動産会社が高齢者向け共同住宅に参入します。今回の特徴は自立できる単身の高齢者の受け入れを行い、入居者をサポートする人材も地域で採用するようです。入居者がサポート役を兼ねることも認め、身近な高齢者同士で支え合う「共助」の体制を整えるとのこと、いいですね。もっと対象者を絞り込むとよいかもしれません。
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アイワ不動産、高齢者向け共同住宅に参入

南関東・静岡

2018/4/14 1:00

情報元:日本経済新聞 電子版

不動産仲介のアイワ不動産(静岡市)は、高齢者向け共同住宅事業に参入する。静岡県焼津市内の住宅1棟の管理をこのほど受託し、一般社団法人の優良中古住宅流通推進協議会(静岡市)が運営する。入居者をサポートする人材も地元で募集し、地域全体で協力しながら自立した単身高齢者の入居需要を取り込む。
5月に開設する高齢者向け共同住宅「COCO下小田」(静岡県焼津市)

5月に開設する高齢者向け共同住宅「COCO下小田」(静岡県焼津市)

 新たな共同住宅「COCO下小田」は5月に開設する。個室はトイレ付きで、16室を用意する。1室の広さは18平方メートル。風呂や食堂・居間は共用になっている。

 家賃は夕食費や生活サポート費などを含め月額11万2000円(税別)にする。入居者同士が交流できる会合なども定期的に開く予定。約500メートル圏内に大型商業施設や病院などがあり、高齢者の生活に便利な立地だ。

 建物はもともと老人ホーム向けの設計。室内の段差をなくすなどバリアフリーになっているほか、在宅介護向け設備も整っている。月内に内覧会を開く予定だ。

 介護などの高齢者支援を手がけるみなサポ(静岡市)と連携し、入居者をサポートする人材も地域内で募集し始めた。時給500円で20人以上を募る。入居者がサポート役を兼ねることも認め、身近な高齢者同士で支え合う「共助」の体制を整える。

 アイワ不動産が高齢者向け共同住宅に参入するのは、自立した高齢者が暮らす場を提供するのが狙いだ。一般的な賃貸住宅では高齢者の孤独死などのリスクを恐れ、貸主が高齢者の入居を拒否するケースもあるという。

 老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は要介護度などの入居要件がある。このため、静岡県の集計によると、県内のサ高住の物件数は足元では伸び悩んでいる。こうした状況を踏まえ、単身高齢者が交流しながら生活できる施設の需要は高いと判断した。3年後に50室の供給を目指す。

 同社はこのほど、静岡市の草薙地区で若者向け共同住宅の運営も開始。人口減などを背景に住宅市場の拡大が期待できないなか、新しい物件運営手法を模索している。