「この国では、「理想の老後」を“塀の外”で見つけることのほうが、難しくなっているのだろうか。」という言葉が重くのしかかります。現実のものとなりつつあります。
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再犯重ねる高齢受刑者、「刑務所なら楽しく話ができる」とも
(2018年05月19日 07時00分 NEWSポストセブン

 「認知症800万人時代」が到来するといわれる現在、“塀の中”でも高齢受刑者が増え、認知症対策に追われている。一部の刑務所では、出所後の“終の棲家”探しをサポートする所さえあるが、そこまで支援しても、高齢受刑者は出所後5年で6~7割が戻って来る実情がある。刑務所側の試行錯誤は続いている。東京・府中刑務所の社会復帰支援指導担当者がいう。


「少しでも再犯率を下げようと、社会復帰支援に力を入れています。再犯して戻ってきた高齢受刑者に話を聞くと、『誰も話し相手がいない』という。刑務所に行けばみんな同じ境遇で雑居に入り、楽しく話ができるというんです。