昨日も認知症カフェの話題が出ていましたが、最近では日常の会話の中に認知症カフェが話題に上るようになりました。それだけ認知されてきたということでしょう。オランダで始まった認知症患者を対象としたカフェが日本で独自の進化をし、今日では全国5000カ所と言われます。内容も情報交換~勉強会、イベント、多世代交流と範囲が広がっています。認知症患者と社会の懸け橋としての役割を果たしつつあります。
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国内5000か所の「認知症カフェ」 地域住民もウェルカム
(NEWSポストセブン2018.06.23)

 “認知症カフェ”をご存じだろうか。認知症の人とその家族が孤立しないよう、お茶を囲むカフェの雰囲気で交流し、専門家から知識を得たりできる場所。そして認知症とは無縁の人も気軽に参加し、認知症を身近に知ることができる。

今や日本は世界一の認知症カフェ大国
今は医療やケアの技術が向上し、発症後の経過が昔に比べて格段によくなり、認知症と診断されても普通の生活が送れる人が増えている。それなのに社会から向けられる目は昔のイメージのまま。このギャップが解消されれば、認知症になっても生きやすくなる。認知症カフェは認知症と社会の架け橋のような役割も担っています」

 現在、認知症カフェの数は日本全国で5000か所に迫る勢いだという。カフェが提供するサービスも多彩だ。

「大別すると、相談や情報交換、傾聴、医療・介護の識者による勉強会などを行う家族会系、みんなで体操や脳トレ、レクリエーションなどを行うミニデイサービス型、認知症であるか否かを問わず地域の多世代と交流できるコミュニティーカフェ型などがあります。これら細かい要素を独自に組み合わせて、各カフェがそれぞれの特色と雰囲気を持っています。

 もともとは福祉先進国オランダで1997年に始まった“アルツハイマーカフェ”がモデルとなりましたが、このように豊かな発展を遂げたのは、日本の認知症カフェの特徴です」