住居福祉学という学問を提唱した方がおられたのですね。勉強不足でした。「居住は基本的人権」という言葉は知っておりましたが、早川和男先生が提唱者であったことを初めて知りました。
先生が唱えた「住居福祉学」を勉強してみたいと思います。その早川先生が25日に亡くなれました。これまで阪神・淡路大震災で多くの高齢者が老朽化した住宅で亡くなったことから、その支援に尽力をされた先生でもあります。先生が唱える高齢者の居住問題に、改めて取 り組む気持ちを強く致しました。先生のご冥福をお祈りいたします。
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居住を基本的人権と位置付ける「居住福祉学」を提唱した神戸大名誉教授の早川和男(はやかわ・かずお)氏が25日夜、病気のため大阪市内の病院で死去した。87歳。奈良市出身。自宅は非公開。通夜と葬儀・告別式は親族のみで行う。

 京都大工学部を卒業後、旧建設省建築研究所などを経て神戸大工学部教授に。日本の住宅政策の貧困さを批判し「住宅貧乏物語」「居住福祉」などを著した。

 阪神・淡路大震災では老朽化した住宅で多くの高齢者が犠牲となり、住宅復興への支援も乏しかったことから、行政による災害と指摘。2001年発足の「日本居住福祉学会」の初代会長を今年6月まで務めた。

 神戸、西宮市が震災被災者向け「借り上げ復興住宅」の住民らに退去を求めている問題では、闘病しながら住民側が裁判所に出す意見書をまとめ、継続入居を訴えた。