医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が災害医療の研究の遅れを指摘しています。西日本豪雨、東日本大震災、いずれも被害者の多くは高齢者です。理事長は「そもそも、高齢者は、なぜ、災害時に逃げ遅れるのだろう。身体能力が低下していることとは無関係でないだろう。ただ、それだけで、この問題は説明できなそうだ。なぜなら、亡くなった人の9割が自宅で見つかっているからだ。このような人たちは、そもそも避難しようとしていない」と問題提起されています。
人間が不幸に直面したとき、そのことを否定しようとする傾向があり、心理学で正常性バイアスと呼ぶそうです。沈みつつある船に乗っている人が、何度警告されても、「まさか沈没はしないだろう」と考えて、避難が遅れるなど、その典型であり、実は、独居高齢者は正常性バイアスが働きやすいという点に着目しています。
高齢化が進むわが国では、独居高齢者の視点に立った災害対策が必要です。

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水害対策に独居高齢者の視点を
上昌広(医療ガバナンス研究所 理事長)
BLOGOS2018.09.04
西日本豪雨、死者・行方不明者を併せ231人の被害者出す。
・岡山県倉敷市真備地区、死者の大半が70歳以上だった。
・高齢化進む日本では独居高齢者の視点に立った災害対策が必要。

高齢化が進むわが国では、独居高齢者の視点に立った災害対策が必要だ。