医療の西高東低が言われる中、東日本と西日本では医療環境に厳然たる格差があると指摘されています。最大の要因は大学医学部の数です。圧倒的に西日本に大学が偏在しており、各大学が競い合うことにより医療レベルが高まっていると言われます。その反面、東日本は医療レベルに問題があり、重大な医療事故が多いというのです。地域の医療レベルが医療事故の発生につながっているとすれば看過できない重要な問題です。医療の地域格差、地域偏在を正さねばなりません。
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医師の競争が激しいのは西日本、東日本では重大医療事故目立つ
NEWSポストセブン2018.10.15 
 国民皆保険の制度下では病院に支払う受診料は全国一律。提供される医療サービスも同じと考えがちだ。だが、実際は東日本と西日本の医療環境は厳然たる格差がある。厚生労働省によると、人口10万人あたりの医師数が最も多いのが徳島県の315.9人、次いで京都府314.9人、高知県306.0人、最も少ないのが埼玉県160.1人、次いで茨城県180.4人、千葉県189.9人となっている(「2016年医師・歯科医師・薬剤師調査」より)。
 
 なぜ関東に医師が少ないのか。最大の要因は大学医学部が圧倒的に西日本に偏在していることだ。医療行政などを研究する医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が問題の本質に迫る。

  大学病院においても関西では京都大と大阪大が、中国地方では広島大、岡山大、山口大が、九州・沖縄では8つの国立大学医学部が競い合っている。至近距離にライバルがいることで、必然的に医療レベルは高まる。

一方、東日本では重大な医療事故が目立つ。2014~2015年には、群馬大学医学部附属病院や千葉県がんセンターで、過去、腹腔鏡手術のあと患者が相次いで死亡していたことが発覚。

 さらに、東京慈恵会医科大学附属病院で、肺がんの疑いがある男性の画像診断報告書を主治医が確認せず、約1年間放置した問題(2017年)や、東京女子医科大病院で抗てんかん薬を投与された女性が副作用で死亡した問題(2014年)など、医療事故の多さは医療レベルの低さを示している。

  医学研究への力の入れ具合が、地域の医療レベルに反映しているのではないか。