孤独死といえば高齢単身者を想像しますが、実は50歳以下が約4割を占めるというデータが日本少額短期保険協会から報告されています。一番多いのが60歳台の32.9%ですが、60歳代までで全体の4分の3を占めます。いよいよ高齢になってからではなく、それ以前で起きるケースが圧倒的に多いのです。高齢者はそれでも福祉の網がかかりやすいのですが、現役世代はそれもなく遺体の発見が遅れることが多いといわれます。孤独死は日本の社会そのものの問題です。
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30代でも起こりうる
ルポ|壮絶すぎる孤独死の現場
週刊東洋経済プラス
 誰にも看取られることなく、ひっそりと部屋で最期を迎える孤独死。死者数は年間3万人といわれるが、その中で見落とされがちなのが、働き盛りの現役世代だ。日本少額短期保険協会が発表した「第3回孤独死現状レポート」によると、2015年4月~18年2月までの孤独死者のうち、50代以下が約4割を占める。
地域の民生委員の訪問や、町内会や自治会の見守り活動などによって、高齢者は福祉の網にかかりやすいが現役世代は対象となりにくい。そのため死亡後の遺体の発見が遅くなることも多い。