アジアのケアギバーの争奪戦が始まると言われておりましたが、今回フィリピンとイスラエルが結んだ労働協定にはその内容をうかがわせるものがあります。宗教、言語、待遇、国家間の労働協定の中身等によって、アジアの介護士は選ぶ時代から選ばれる時代へと変わってきているのです。門戸を開放すれば何人でも来てくれる時代ではないのです。
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イスラエルに女性介護士 フィリピンが派遣 労働協定など調印
SankeiBiz2018.11.08
 フィリピンのドゥテルテ政権は、中東のイスラエルへの女性介護士派遣に力を注いでいる。大半がカトリック信者で英語が話せるフィリピン女性は、いまやイスラエルの介護分野で欠かせない労働力だ。かつてドゥテルテ大統領は選挙公約の一つに「フィリピン国外労働者の引き揚げ」を掲げていた。イスラエルへの女性介護士派遣に関しては、方針をがらりと変えた格好だ。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。

このほどフィリピンを訪問したイスラエルのネタニヤフ首相は、大統領府のマラカニアン宮殿で、ドゥテルテ大統領と両国間の労働・科学・貿易協定について調印した。最大の目玉は、労働協定における介護問題だ。

フィリピン女性の国外派遣労働は、メイドや介護士などさまざまな分野にわたる。以前は、香港やシンガポールが多かった。しかし、中国系社会での労働環境は厳しく、最近はイスラエルに向かう人が多い。

 人口832万(2017年推定)のイスラエルでは既にフィリピン女性介護士が3万人以上に達した。イスラエルの外国人介護士の半分を占めている。今回の労働協定によって、フィリピン女性介護士のイスラエル国内での身分保証がさらに強固になるという。