ピンピンコロリは高齢になれば誰もが願うことですが、そう簡単にはいかないようです。それを考えるよりも、老後の生活で真剣に考えるべきは「自分は何のために生まれてきたのか?」と考えるべき、と 「医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)の著者で、「武蔵国分寺公園クリニック」(東京・西国分寺)の名郷直樹院長がお話をされています。考えさせられます。
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医師が提言 寝たきりなし「ピンピンコロリ」の理想と現実
日刊ゲンダイ2019.1.10
 ■ピンピンコロリは東大入学より難しい
「私は350人以上の患者さんを自宅でみとってきました。寝たきりにならずに亡くなった人はゼロ。死ぬ前に短くて数カ月、普通は数年、長ければ十数年寝たきりになります。それを避けるために、どんなにお金をかけて健康に気を使っても逃れることはできません。ピンピンコロリは運次第。東大入学よりも難しいというのが実感です」

ピンピンコロリに次いで理想とされる老衰死でも寝たきりは避けられない。「噛めなくなる」「飲み込めなくなる」高齢者は、BMI(体格指数)が亡くなる5年ほど前から落ちていき、2年ほど前になると不可逆的・加速度的に落ちていく。食事も亡くなる1年くらい前から減っていき、食べても栄養が体格を維持することにつながらなくなる。筋力が衰えるので普通の生活は困難になる。

「平均寿命マイナス健康寿命イコール不健康寿命と考えると、01年では女性の不健康寿命は12.28歳、男性は8.67歳。16年ではそれぞれ12.35歳、8.84歳と延びているのです。