身寄りがないということは医療現場で対応がおろそかになるという医療現場からのお話に考え込んでしまいます。その理由は「身寄りがなければ親族から訴訟を起こされるリスクがないから」といいますが本当でしょうか。「独居の高齢者が自宅で生活し、必要な医療を受けるには、救急隊が到着したときに家族などの緊急連絡先が分かること、隣近所と助け合える関係を築いておくことが不可欠だ」という医療関係者の言葉を重く受け止めます。

第6部「孤独大国」(2) 身寄りなし、医療おろそか  独居でも互助あれば違い 
47NEWS2019.2.20
「ただ、こういうことは珍しくない」と大久保。身寄りがなければ、親族から訴訟を起こされるリスクはほぼゼロだ。「近親者がいないと分かると、医療機関の対応はおろそかになりがち。複数の医療職で治療方針を決めるようにすべきではないか」と話す。

同じ「認知症で独居」でも、対照的なケースがあった。妻に先立たれ、単身でマンションに住む80代男性。体調不良がきっかけで食事や水分が取れなくなり、脱水状態で救急搬送されてきた。
 
 男性を発見したのは、マンションの隣の部屋に住むやはり1人暮らしの女性。お互い独居のため様子を見合う間柄だった。男性の子どもたちは遠方に住んでいたが、この女性が連絡先を知っており、病院に駆け付けることができた。

大久保は実感を込めて振り返る。「独居の高齢者が自宅で生活し、必要な医療を受けるには、救急隊が到着したときに家族などの緊急連絡先が分かること、隣近所と助け合える関係を築いておくことが不可欠だ」