岐阜高山の老人保健施設での死傷事件で、元職員の再逮捕が連日報道されていますが、今回初めて施設側の問題も岐阜新聞が取り上げております。私も指摘をさせて頂きましたが、5人もの死傷事件の背後にある施設のリスク管理の問題にもっと注目すべきかと思います。施設側は事故と断定していましたが、今回はそれが覆る結果となりました。事故原因の究明が行われない事故報告に意味はありません。
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施設側の「事故」見解再び覆る 高山介護施設事件
岐阜新聞2019.2.25
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」の元職員小鳥剛容疑者(33)が、入所者の中江幸子さん=当時(87)=に対する傷害致死容疑で再逮捕された。91歳女性への傷害容疑に続く立件で、いずれも「事故」とした施設側の見解が再び覆った。約半月の間に入所者5人が連続して死傷する「異変」。施設側の対応は適切だったか、改めて問われることになりそうだ。

介護施設では入所者が転倒したり、けがが見つかったりすると、対応した職員らが集まって原因を検証するのが一般的だ。県の立ち入り検査では、施設側が一連の問題で事故防止委員会を開いた記録はあったが、原因を究明した形跡はなかったという。