ここにも日本の医療の問題点が顕在化しています。北海道において精神科の身体拘束が増加、その要因として認知症患者の増加が挙げられています。即ち、認知症患者の精神科病院への入院が増加するという、時代に逆行する現象が起きているのです。そして、その背景には、北海道において精神科救急に参入する病院が増えていることが指摘されています。認知症患者を在宅へ戻す方針は一体どこにいってしまったのでしょうか。
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精神科の身体拘束増加 背景に認知症 17年度の道内、最多1297人 広がる削減の動き
47NEWS2019.3.9
 道内の病院の精神科で、手足をベッドにくくりつけるなどの身体拘束を受ける患者が増えている。厚生労働省によると、2017年度は1297人と08年度の約2倍。認知症患者の増加を背景に転倒などの事故を恐れ、拘束する病院も多い。ただ、患者の人権侵害につながるとして、「拘束ゼロ」を目指す動きも広がりつつある。

「表情が消えて、かわいそうで見ていられなかった」。道央の70代女性は1月、認知症の夫が精神科病院に入院後すぐにベッドに縛られたのを見て驚いた。介護施設などを探したが、空きが無く、病院は最後の頼みの綱。事前に家族に説明はなく、「追い出されるのではないかと、何も言い出せなかった」と振り返る。夫はその後も症状により拘束されたり、拘束を解かれたりしている。

身体拘束に詳しい杏林大の長谷川利夫教授は「精神科救急に参入する病院が増え、重度の患者を『緊急』として拘束していることや認知症患者の増加が影響している」とみる。