医療療養病床は介護医療院への転換より、25対1から機能強化により20対1医療療養への転換を希望し、介護療養病床は介護医療院への転換を望むも、一部自治体で医療療養病床から介護医療院への転換にストップをかけていることで普及が進みません。医療から介護へのシフトは容易ではありません。
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25対1の医療療養、介護医療院よりも「20対1医療療養」への転換望む―日慢協・武久会長
メディ・ウォッチ2019.3.15
 日本慢性期医療協会の会員病院を対象に行ったアンケート調査では、25対1の医療療養病床は、介護医療院への転換希望は少なく、むしろ機能強化をし20対1医療療養への転換を希望している―。

介護療養の多くは介護医療院を、25対1医療療養の多くは20対1医療療養を希望

武久会長は、「25対1医療療養から介護医療院への転換を考えている施設は思っていたよりも少ない。日慢協では意識の高い施設が多いことから、機能強化を行おうと考えているようだ」との感想を述べています。

この背景には、一部自治体で「医療療養から介護療養への転換にストップをかけている」点があるかもしれません(小規模な町村では、医療療養から介護医療院への転換が、介護保険料の高騰につながるため)。介護療養を目指して人員配置や設備整備(療養環境の向上)に力を入れても、転換段階で「ストップ」となれば、その努力が無に帰してしまいかねません。そこで「確実な道である20対1医療療養」(投資が無駄にならない)を目指す施設が多くなっている可能性もあります。