「親と同居し結婚しない人は急増し、昭和の家族像は崩壊した。ロスジェネはいまもさまよえる世代だ」(中央大学山田昌弘教授)
ロスジェネ世代は団塊ジュニアまで含めると人口の2割に相当するそうです。この年代がこれからの問題となります。平成不況のあおりを受けた「就職氷河期世代」の苦境が世代問題として顕在化してくることが予測されます。40歳前後という働き盛りにもかかわらず、男性社員のうち非正規は10%近くを占め、給与額は前後の世代に比べて低い傾向にあると言われます。このまま年を重ねれば社会保障制度を圧迫しかねないリスクにもなりかねないと危惧されます。
日本の家族制度が完全に壊れてきているのです。それに合わせた制度設計が追い付いていません。
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「ロスジェネのスラムができる」 長年警鐘の識者に聞く
朝日新聞2019.4.27

パラサイト・シングル」。ロストジェネレーションを象徴するこの言葉が世に出てから20年。親と同居し結婚しない人は急増し、昭和の家族像は崩壊した。ロスジェネはいまもさまよえる世代だ。命名者の山田昌弘・中央大学教授(家族社会学)は、今の厳しい状況を一貫して予想していた。その山田さんが語る未来とは……。

 「ロストジェネレーションは、貧富の格差が拡大する最初の世代。生活水準が長期的に下降する人々の出現は、日本では戦後初めての体験だ。彼らは職業生活で損をしているが、親には最も恵まれた世代。豊かに育ってきた若者たちが今後貧乏になるというところに問題がある」

「非正社員のまま年を取る人は今後も増える。彼らは徐々に貧しくなるが、持ち家があれば生活保護も受けにくい。本当に困った時には年をとっていて、反乱を起こす元気もないだろう。『景気が良くなれば正社員になれる』というのはウソだ」