家賃滞納の高齢者は子供にも見捨てられる時代になってきました。子供にも余裕は無く、「高齢者の賃借人の家賃の問題に対して、家族の協力が得られるケースは100件中1件ほど」だと専門家は指摘します。勿論、家賃滞納の子供の支払いにおいても親世代にそれだけの余力はなく、家族といえどもセーフティネットにならない時代になってしまいました。
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“家賃滞納”の問題から垣間見える全世代的な家族関係の希薄さ
www.fnn.jp 2019.5.20
 最近は家賃を滞納した人の対応に、以前とは違う変化があるという。
 
「昔は、自分の子どもが家賃を滞納していたら、連帯保証人でなくても親が飛んできて『すみません!』と謝罪していましたが、最近は『クビにした会社がいけない、収入が低いからいけない』、親は『私は関係ない』など、謝罪の言葉を口にしないのが現状です」

子どもに見捨てられる高齢者 

そんな家賃滞納の中で大きな問題となっているのが子どもに見捨てられる高齢者。今の高齢者は、高度経済成長を経験し、努力すれば結果が出るという時代で、頑張って家を買おうとする人が多かったという。だが、そんな時代を生きながらも現在も賃貸であるということは、どこかで何か失敗をしてしまった人だと、太田垣さんは考えているという。
 
そのため、そういった家庭は経済的な余裕がなく、子どもたちも大変な思いをしている人も多くいる。こうした経験からか、今は「親を捨てる子ども」が増えていると指摘した。それは、家賃トラブルの現場でも体感し、「高齢者の賃借人の家賃の問題に対して、家族の協力が得られるケースは100件中1件ほど」だと太田垣さんは話す。