非常に興味深いお話です。「土に触れる生活が心身の健康につながる」以前から多くの人々に云われてきたお話です。その意味において農業はストレスに傷ついた都会の若者や高齢者にもう一度生きる力を与えるものかもしれません。健康的な微生物からストレスワクチンの開発がなされるのが待ち遠しいです。その前に、もっと人は土に触れあうべきでしょう。農業の癒し効果に着目すべきです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土に触れる生活が心身の健康につながる。抗ストレスの妙薬は「土壌」にあった:研究結果
WIRED.jp2019.6.10
 土壌に生息する細菌に、抗炎症や免疫調節、ストレス耐性などの性質がある──。そんな研究結果を、米国の研究チームが発表した。アレルギーやメンタルヘルス障害の原因のひとつとして、わたしたちが泥や土に触れる生活から離れたことも影響していると示唆されている。

近代社会で増加傾向にある疾患に、花粉症をはじめとするアレルギー、ぜんそく、自己炎症性疾患、ストレス関連からくるメンタルヘルス障害がある。その原因のひとつとして、すべてのものに抗菌剤を使用する「過剰清潔社会」が疑われているが、われわれが泥や土に触れる生活から離れたことも一因であることが、新たな研究により示唆されている。

「ストレスワクチン」の開発なるか
ラウリー博士は過去にも、「健康的な微生物」に触れる生活と、メンタルヘルスの関連性を裏付ける数々の研究を発表している。泥やホコリにまみれる環境にある農村の子どもたちや、ペットとともに育った子どもたちは、ペットのいない都市部の住人よりも強い免疫システムをもっており、精神疾患のリスクが低い傾向があるのだ。もしかすると、自然が提供する微生物叢から断絶された生活を送る人々が、長いあいだ心身の健康を維持するのは難しいのかもしれない。

研究チームはこの知見をふまえ、近い将来、マイコバクテリウム・ヴァッカエをベースにした「ストレスワクチン」の開発に着手したいと語っている。