日本は何故”不寛容な社会”になってしまったのでしょうか?宗教学者の島薗進さんが「力の支配」に人心や社会がなびいていると危機感を募らせています。「力の支配」に抗う、打開していくには、女性の感覚、新しい感覚が必要という意見に賛成です。女性が理不尽な社会の風潮を一番敏感に感じ取っているのではないでしょうか。
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宗教学者と考える「なぜ日本はこれほど“弱者叩きの国”になったのか」
週刊女性2019年7月16日号
 原発避難者へのいじめや生活保護受給者へのバッシング、隣国に対するヘイトスピーチなど、近年、日本社会の不寛容さが目立つ。この空気はなぜ始まり、どうすれば変えられるのか。宗教学者の島薗進さんに聞いた。

「力の支配」に人心や社会がなびいている
近年は、産業利益が国の利益と結びついて、強いものが勝つ「力の支配」が横行しています。市場原理を第一に考える新自由主義・自由競争の中で、民主的であることより経済が優先され、「自己責任」の空気が蔓延しているのです。そして、選挙で勝てば何をしてもすべて正当化するかのような現政権の印象もあります。

人々がこういった理不尽な「力の支配」に納得しているわけではありません。特に女性が敏感に感じ取っているのではないでしょうか。

 大きな組織ほど人々の痛みに対するセンサーが働かないもの。例えば、国や県レベルでは人々の痛みは伝わらない。でも市町村になるとちょっと違う目線になる。自治体でも女性の目線が加わると、違ってきます。「力の支配」に抗う、打開していくには、女性の感覚、新しい感覚が必要なのかもしれません。