2025年団塊世代が後期高齢者になる時代から日本は本格的な多死時代を迎えることになります。それに併せて孤独死も同時に激増することになります。一人暮らしの高齢者で子供がいない人は全体の3割に及ぶと言われます。親子のつながりが消え、地域社会でのつながりが消え、人と人のつながりが希薄化する「希薄化社会」が進みつつあります。今、手を打たねばならないのですが。
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日本が迎える「多死時代」 年々増える「孤独死」という大問題
iza(イザ!)2019.8.31
 2025年、団塊世代の全員が75歳(後期高齢者)を超えると、年間死亡者数が激増し、日本は「多死時代」を迎えます。「看取り難民」の激増が懸念されていますがもう一つ、「孤独死」も大問題となっています。

 孤独死といっても定義はありません。誰にも看取られずに1人で息を引き取り、周囲に気づかれず放置されていたというケースを孤独死としています。現在、年間3万人以上が孤独死していると推定されています。

 孤独死に至るのは、ほとんどが1人暮らしの高齢者です。1人暮らしの高齢者は、15年の国勢調査によると、男性約192万人、女性約400万人、65歳以上人口に占める割合は男性13・3%、女性21・1%となっています。この方々が、孤独死予備軍と言えます。
なぜなら、1人暮らしの高齢者は、日々、地域社会との関係を薄めていくからです。各種調査によると、いざというときは「子供を頼りにしたい」という方が圧倒的ですが、子供も高齢化してしまうと、「老老介護」という壁があります。それでも子供がいれば救われます。しかし、厚労省などに正確な統計はないのですが、男女とも「生涯無子率」は推計で3割に達しているので、1人暮らしの高齢者で子供がいない人は全体の3割はいると思われます。