救急医療の現場で年齢によって救急患者の受け入れ可否を考えている部分があると医師が本音を語ります。患者にとっては年齢にかかわりなく、緊急の場合は躊躇なく119番に助けを求めるが、その背後で医療の現場で選別が進んでいるとすれば私たちはどうしたらよいのでしょうか?
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患者が選別される時代へ……「助けるべき命」と「助からなくてもいい命」とは?
livedoor2019.9.8

「助けるべき命」と「助からなくてもいい命」

 救急医療の進展で助かる命が増える──本来喜ばしいことのはずだが、現場は深刻な悩みを抱えている。というのも、救急医療で選別されるのは重症度や緊急性のみで、「年齢」や「生活の自立度」がいっさい考慮されていないからだ。

 ある医師は、自分たちのなかで「年齢」によって救急患者の受け入れ可否を考えている部分がある、と暗い胸のうちを吐露(とろ)する。

「われわれも絶対に救いたい、助けたいと思う命がある。その命を救うためには、ベッドに余力がなくてはいけません。だから高齢者を断り、助けるべき命に医療資源を注ぎたいと考える時があります」

 助けるべき命──裏を返すと「助からなくてもいい命」があるということだ。