大人も子供もカレーが嫌いな人はいないでしょう。カレーこそが最高の認知症予防食とすれば、高齢者ももう少し見方を変えねばなりません。子供が好きなカレーではなく、高齢者が好きなカレーのメニューをもっと開発せねばなりません。カレーにはアミロイドβの蓄積による認知症の進行を阻むクルクミンが含まれていることから注目を浴びています。メニューを変えれば毎日でもいいかも。
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カレーこそが最強の認知症予防食だ!
第7回 自分で料理すれば、作ること自体も認知症予防になる
日経Gooday2019.9.24
 世の中には、「認知症に効く」という食品がよく紹介されていますが、そのなかには科学的根拠があいまいなものも少なくありません。  そんななかにあって、さまざまな論文が発表され、認知症予防にうってつけであると注目されているのがカレーです。

 カレーに使われている香辛料の一つで、加えると黄色を出すことができるのがターメリックです。ウコンとも呼ばれており、「二日酔い防止のドリンク」にも使われているのはご存じでしょう。そのターメリックに含まれるクルクミンというポリフェノールの一種には抗酸化作用、抗炎症作用が認められており、これが認知症予防に効くのではないかと考えられているのです。

認知症の進行については、この連載の第2回で説明したように、「アミロイドβの蓄積」「神経細胞の破壊」、そして「臨床症状の出現」という順に進んでいきます。 このうち、アミロイドβの蓄積を阻む成分として、クルクミンが注目されているのです。