中国でも高齢化に伴い急速に介護施設や医療施設の増設が必要となっています。特に中国国家衛生と健康委員会(医療機関を管轄する政府機関)は2017年から緩和ケアの普及に乗り出しています。この分野においても中国国内にて施設整備を急がねばなりません。今後医療と介護が連携したヘルスケア事業の普及推進が国家的な課題となってきます。
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上海福祉の今 「ホスピスを全国に、優遇措置開始」/王青氏
高齢者住宅新聞社 (プレスリリース)2019.9.26
 中国では経済発展に伴い、尊厳死への意識が高まっている。緩和ケアのレベルは世界の中でも下位ランクだと指摘されている中国では、近年政府はホスピスの増設、そして死生観を見直すための啓発活動を始めた。

中国国家衛生と健康委員会(医療機関を管轄する政府機関)は2017年、全国範囲で5つの市(区)を緩和ケアの試行都市として指定した。今年6月には第2弾として追加の都市が発表され、計71市(区)となった。上海市は唯一全域で試行する都市である。
18年末の統計によると、上海で指定緩和ケア病院は200ヵ所、病床数は900ある。また家庭ホスピス病床は700床。これまで述べ2万8700人の患者が緩和ケアサービスを受けた。