沖縄県のケアマネージャー試験の受験者702人に対して合格者は53人、合格率は7.5%と大変厳しい結果となっています。受験者も合格者も激減しています。国の受験要件の厳格化がその要因とみられています。これは全国的な傾向です。ケアマネージャーの仕事が報酬並びに業務量において魅力のないものになりつつある上に、受験資格まで厳格化されれば誰も受験はしないでしょう。
大変重要な仕事であるにも関わらず、これでは地域のケアマネージメントが機能しなくなってしまいます。全国で問題が広がりつつあります。
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激減するケアマネジャー受験者 沖縄県が支援へ 合格率アップへ講座検討
沖縄タイムス2019.10.15
 国の受験要件厳格化で、県内でケアマネジャー(介護支援専門員)資格の受験・合格者が激減している問題を受け、県高齢者福祉介護課の伊野波和子課長は11日、「まず合格率を上げる取り組みを考えている」と述べた。来年度試験に向け、県が試験対策講座を開く方向で調整している方針を示した発言だ。

沖縄21世紀ビジョン基本計画の総点検に向け、11日に県庁であった、県振興審議会福祉保健部会(安里哲好会長)の第3回会合で報告した。県内でケアマネの2018年度受験者は前年度比64%減の702人、合格者は同83・3%減の53人だった。

 委員から、ケアマネの人員不足で、介護認定を受けても介護サービスを利用できない高齢者が相次ぐ懸念が指摘された。


参考(シルバー産業新聞1月31日
受験者数が減少した主な要因と見られているのが、受験要件の厳格化だ。前回までは法定資格がなくても、10年以上の介護実務経験(初任者研修修了者などは5年以上)があればケアマネ試験を受験できたが、今回から「法定資格保有者」と「相談援助業務従事者」に限定し、実務経験ルートだった「介護等業務」を受験資格から外す見直しが行われている。

 こうした状況について、本紙が現場で働くケアマネジャーにアンケートを実施したところ、84%ものケアマネジャーが、ケアマネ試験の受験者が激減している状況を「納得できる」と回答した。