神奈川県横須賀市の老人ホーム「横須賀グリーンヒルケアハウス」で今年1月に起きた施設内殺人事件に対して元職員が19年の懲役を言い渡されました。この事件は防ぐことができなかったのでしょうか?この事件は社会福祉法人が運営する100人規模の軽費老人ホームで起こりました。元職員は89歳の女性入居者からキャッシュカードの不正使用や所持金125万円の窃盗に対して、その発覚を恐れて殺害に及んだといわれます。
施設利用者の金銭管理についても課題を残すことになったのではないかと思われます。
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老人ホームの入所者殺害した罪 元職員に懲役19年 横浜地裁
NHK NEWS WEB2019.10.15
 ことし1月、神奈川県横須賀市の老人ホームで、入所者の89歳の女性を殺害した罪などに問われた元職員に対し、横浜地方裁判所は「介護職員としての信頼を裏切り、立場を悪用した自己中心的な犯行だ」として懲役19年を言い渡しました。

横須賀市の老人ホームで介護福祉士として勤務していた田村真樹被告(32)は、ことし1月、入所していた菅谷伊津子さん(89)の首を圧迫して殺害したほか、菅谷さんのキャッシュカードを繰り返し使って現金125万円を引き出したなどとして、殺人や窃盗などの罪に問われました。

15日の判決で、横浜地方裁判所の青沼潔裁判長は「介護職員としての信頼を裏切り、立場を悪用して金を盗み、発覚を恐れて殺害した」と指摘したうえで「保身のためには他人の生命を奪うこともいとわないという自己中心的な犯行だ」として懲役19年を言い渡しました。