障害のある人が「生きずらい」世の中です。発達障害といわれるアスペルガーの30代の女性が「人生に先が見えない」と悲観しています。メディカルケア虎ノ門の五十嵐氏は発達障害について次のように語っています。

「そもそも発達障害は病気ではないので、『治す』ものではない。自らの特性を理解して得意な部分は伸ばし、苦手な分野は工夫して補えるよう練習していくしか方法はないのです」「障害」ではなく「症」であることが重要で、たとえば『自閉スペクトラム障害』ではなく、『自閉スペクトラム症』が学界の推奨する呼び方だ」

そもそも日本人の10人に1人が発達障害ではないかといわれる時代、多様性社会の実現こそ我々が目指さなければならない社会のはずです。その出発は一人一人に対して正しい理解を示すことではないでしょうか。
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発達障害。人生に先が見えません。
読売新聞2019.10.19
 
軽度アスペルガー障害のある30代です。
大学までは卒業できたので知能面に大きな問題は無いですが(といっても教科によって酷くバラツキがありますが)、コミュニケーション能力が欠如しています。

今の状況に満足しているわけではなく、消極的な選択というか。「生きるためにこの生活になった」という感じです。
これから先はありません。非正規で食いつないで、孤独死しか未来が見えません。この後の大きなライフイベントなんて自分の葬式くらいです。人生に楽しみが見いだせない。何をやっても楽しいと思うこともなく、生きる気力がない。
ただただ、色々なステージに進む同世代が羨ましいです。