世界が注目している日本の介護施設のコロナ感染死者の少なさ。何故かわかりませんが、日本のマスコミはこのことを大々的に報じません。何か当たり前のように見ているのではないでしょうか?物資不足、そして指導不足、現場任せで感染予防の通達を出すだけで、日本モデルと言わないで欲しい。介護の現場がどれほど必死になって耐えているかを知って欲しい。
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日本の介護施設のコロナ死者数が「世界最低水準」である奇跡
介護医療崩壊を防ぐ介護職員の努力
PRESIDENT Online2020.6.3
日本とはケタ違いの新型コロナ感染者数が出ている欧州各国では、全体の死者数の50%前後が介護施設にいる高齢者となっている。一方、日本は14%にとどまっている。介護の現場を取材している相沢光一氏は「日本の介護施設が以前から行っている感染防止策が功を奏したのではないか」という――。

各国の研究機関も新型コロナウイルス関連の統計調査を行っていますが、注目したいのは「国全体の死者数」に対する「高齢者施設の死者数」の割合です。

英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究グループが4月12日に発表した調査結果(※)によれば、スペインが57%、イタリアは53%と高齢者施設の死者が国全体の死者の半数を超えており、フランス、ベルギーも40%台と半数に迫る死亡率になっています。

この調査の対象に日本は含まれていないので、単純な比較はできませんが、日本の場合、国全体の死者数も他国よりも低く抑えられているだけでなく、高齢者施設での死亡率は約14%だったと、共同通信が5月13日に報じています(5月8日時点、新型コロナウイルスに感染した人の国内の死者は全体で557人。そのうち、介護施設入所者の死者数は79人で、全体の約14%=7人に1人)。

各国に比べ低い水準を保っている理由は何でしょうか。首都圏のある市でケアマネを務めているKさんは「それには介護職員の涙ぐましい努力があるんです」と語ります。