国が動かないのであれば各自治体が動かざるを得ない。福島県では二次診療圏に新たに10台のPCR検査機器を設置し、全医療圏においてPCR検査機器を配置を完了した。これで全県下即日判明できる体制が出来た。感染の疑いのある患者を迅速に検査し、二次感染を防ぐ体制が出来たといえる。全国の自治体も同様の体制を早期に確立する必要がある。
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全医療圏に分析機器 福島県内PCR検査 10台配備、即日結果判明
福島民報2020.7.4
 新型コロナウイルス感染拡大の第二波に備え、県は県内六つの二次医療圏に短時間で分析可能なPCR検査機器を計十台配備した。検査機器を持つ分析機関がなかった県南、会津・南会津、相双では、これまで診断結果を得るまで二日かかるケースもあったが、全医療圏で即日判明できる体制になった。感染の疑いのある患者を迅速に検査し、二次感染を防ぐ。県が三日に開かれた六月定例県議会福祉公安委員会で示した。

県内のPCR検査の分析機関は県衛生研究所、江東微生物研究所のほか、福島市にある福島医大、中核市の福島、郡山、いわき三市の各保健所の計六カ所ある。二次医療圏で見ると、県南、会津・南会津、相双になかったが、今回の導入で空白地が埋まった。

 今回導入した機器は、一台につき一日当たり最大十二人分を検査できる能力があるため、福島県の検査体制はこれまでの機器や県外の分析機関への委託と合わせて一日当たり最大五百七十人分を検査できるようになった。

 県薬務課は「第二波に備え、県民が県内全域で迅速に検査・分析を受けられる環境になった。迅速な診断は感染拡大の抑止につながる」としている。