新型コロナ感染数が拡大するにつれて、徐々に若い人の感染から高齢者への感染拡大が進んでいる。感染者に占める60代以上の割合は東京都では今月中旬までは10%未満であったのが、15日には10.9%、21日には12.2%、26日には14.6%と徐々に増加してきている。大阪も同様に10%を超え続けている。この数字は徐々に重症患者数の増加につながることが懸念されている。このままでは医療のひっ迫は避けられない。小手先の対策ではなく、抜本的な対策を打たねばとんでもないことになる。
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60代以上の感染者増加 専門家「医療のひっ迫きたしかねない」
NHK NEWS WEB2020.7.30
 新型コロナウイルスへの感染が確認された人は、30日、東京都で367人、29日大阪府で221人と、連日、各地でこれまでで最も多い感染者数の報告が相次いでいます。最近では、重症化するリスクの高い60代以上の感染者も確実に増えてきており、専門家は医療体制の整備を急ぐ時期に来ていると指摘しています。

緊急事態宣言が解除されて以降、各地で確認される感染者は30代以下など若い世代の感染が多くなっていましたが、東京都などではこのところ、重症化のリスクが高い60代以上の人への感染も増えています。

感染者に占める60代以上の割合は、東京都では今月も中旬までは、ほとんどの日で10%未満でしたが、15日には10.9%、21日には12.2%、26日には14.6%などと10%を超える日が増えてきています。

また、大阪府では感染者数が61人と宣言の解除後初めて50人を超えた、15日には13.1%、22日には10.7%、29日は17.6%などと10%を超える日が出てきています。

一方、重症患者は、東京都では10日には5人だったのが、29日は22人に、大阪府でも17日には4人だったのが29日は16人と、いずれも短期間に4倍以上に増えています。