若年性認知症の18歳~64歳までの発症率は人口当たり0.05%、3.57万人と推計される。疾患別ではアルツハイマー型認知症が52.6%と最も多くなっている。やはりアルツハイマーは怖い病気である。約6割は発症時点で就労していたが、そのうち7割が調査時点では退職、その約6割が世帯収入の減少を感じている。主たる収入源は約4割が障害年金、役位1割が生活保護で、約3割は介護保険の申請をしていなことが明らかになった。早期の診断と就労・経済・社会参加など若年性認知症患者のニーズに合ったサービスの充実が求められるというが、手が回っていない。
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日本の若年性認知症有病者数推計3.57万人、最多はアルツハイマー型認知症-都長寿研
QLifePro医療ニュース2020.7.30
 2017~2019年度実施の若年性認知症の調査、全国の標準化有病率と有病者数を推計

東京都健康長寿医療センターは7月27日、2017~2019年度に日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業によって実施した若年性認知症の調査において、日本の若年性認知症有病率は18~64歳人口10万人当たり50.9人、若年性認知症者の総数は3.57万人と推計されたと発表した。

原因疾患別では、アルツハイマー型認知症(52.6%)が最も多く、血管性認知症(17.1%)、前頭側頭型認知症(9.4%)、頭部外傷による認知症(4.2%)、レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症(4.1%)、アルコール関連障害による認知症(2.8%)がそれに続くことが明らかとなった。