ルクセンブルクの検査についてブログ














ここにきてPCR検査拡大の必要性についてマスコミを含めてようやく世論を形成しつつあるが、安易なPCR議論だけではこのコロナは簡単には終息しそうにないのも事実。

PCR検査の拡大に否定的な方々はルクセンブルクの全国民を対象とする大規模検査は効果がなかったことを引用するが、果たしてそうであろうか?ルクセンブルクの検査拡大策を通して、今後の検査体制について考えてみたい。

日本でも報道され話題になったのがルクセンブルクの全住民を対象にした大規模検査。60万人の住民に加え、ルクセンブルクの企業で働いている近隣国からの越境通勤者20万人も対象とした。感染を極力避けながら経済活動を平常化するのが目的で、特に無症状のウィルス感染者を見つけて隔離し、労働環境を安全にするのが目的。

その結果、確かに一時期は完全に抑え込んだかと思われたが、3月に始まった政府の国家非常事態宣言を6月24日に終え、公式に解除されからここにきて再び感染が増えており、その対策を迫られている。

一体ルクセンブルクの検査体制のどこに問題があったのであうか?

ルクセンブルクの検査は1日2万人検査体制で、2週間ごとに20万人にレターを送り、受け取った希望者はオンラインで自分の都合のいい検査会場と日時を予約する仕組み。特に人と接触する機会が多い医療従事者や介護職、接客業者は定期的に何度も受けることが出来る。ただこの検査、鳴り物入りで始めたのはいいけれど案内を受け取った住民の1/4ほどしか検査を受けていない実態がわかった。

即ち、検査体制が不十分であったために、一時期はロックダウンと数々の感染対策で感染が収まったものの、解除と同時に再び感染が始まったものと考えられる。

現在は新しく制定された感染予防法で全住民PCR検査などを含む新しい衛生基準が示され取り組みを強化している。目下政府が「私の検査、あなたの安心」キャンペーンを展開している。

やはり、WHOが言うところの「検査・隔離・治療」のサイクルを徹底して回し続けるしかないと考えられる。その為にも早期に検査体制は構築されねばならない。検査を中心とした取り組みは日本の感染推移と異なる。緊急事態解除後に拡大の山が第1波より大きくなった日本と異なり、山は小さくなっている。この後の感染防止がどの程度働くのか、その対策と含めて注視をしていきたい。
ルクセンブルク感染推移













「ルクセンブルクのCOVID-19対策」参照
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ルクセンブルクの「全国民コロナ感染検査」が注目される理由
YAHOOニュース2020.5.17
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施していた外出制限などの段階的な解除を進めているルクセンブルクは、全面的な経済活動の再開に向け、およそ60万8000人に上る全国民の感染検査を行っている。 

ルクセンブルグは今年2月下旬に感染者が確認され始めた当初から、積極的に感染検査を行ってきた。すでに実施率は、各国と比べても高い水準にある。だが、その対応をさらに強化し、1日当たり最大2万人の検査を実施。5月末までに全国民を検査することで、国内の感染状況をより正確に把握することを目指している。

ルクセンブルクの例を注視することは、疫学者にとっても政策立案者らにとっても、興味深いケーススタディーとなるだろう。

同国は感染者の増加を抑制できており、新たに報告される感染者数は1日当たり1桁台にとどまっている疫学者らが理想的だとするのは、より正確な感染者致命割合(感染者総数における死者の割合)を把握することだ。ルクセンブルクは、その数値を明らかにすることを目指している