沖縄県で新型コロナ感染第1波と第2波の比較がなされ、その内容が明らかになった。死亡者の割合は第2波は第1波に比較して減ったが、いずれも70歳以上の高齢者が80%を占めた。更に、死者の6割が集団感染(クラスター)によることも分かった。高齢者施設でのクラスターは依然リスクが高い。

コロナ感染者の死亡率「第2波」で急減 死者6割がクラスター、70代以上は依然8割
琉球新報2020.9.16
沖縄県は15日、7月以降の新型コロナウイルス感染者に占める死亡者の割合を1・8%と発表した。4月の「第1波」での死亡者の割合は4・9%で、第1波から3・1ポイント減となった。一方、死亡者のうち70代以上の高齢者が占める割合は4月、7月以降のいずれも80%超だった。

7月以降の「第2波」では集団感染による死亡者の割合が60%超となった。高齢者の死亡リスクの高さや、第2波でクラスター(感染者集団)が広がった状況が浮き彫りになった。第1波と第2波の死亡者の感染状況に関する集計の公表は初めて。

高山医師は「80代以上の致命率は下がったとは言えない。ただ、検査体制が拡充し早期受診ができるようになったことは致命率を下げることにつながっている。薬の使い方などケアの仕方も向上してきたと言える」と改善点もあると話した