昨年介護職平均年収














昨年の介護職の平均年収は359.8万円、全産業の463万4900円に比べてその差は103万6900円。平均給与は基本給+各種手当+ボーナスなどとなっているので、当然、処遇改善加算も含まれての数字と思われる。基本給ベースでは月額21万円~22万円という数字ではないであろうか。全産業との比較は縮まりつつもまだ大きな開きがある。基本給ベースでの処遇改善が図られねば根本的な待遇改善にはならない。
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介護職員の平均年収、昨年359.8万円 組合調査 全産業との差100万円超
介護のニュースJOINT2020.11.19
介護職で組織する労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」は19日、賃金の動向などを把握する「就業意識実態調査」の最新の結果を公表した。【北村俊輔】

それによると、月給で勤める介護職員の昨年の平均年収(*)は359万8000円だった。NCCUの村上久美子副会長は、「依然として安心・安定して働き続けられる賃金水準に達していない」と指摘している。

 

ここでいう平均年収

基本給+各種手当+ボーナスなど。税金や保険料が引かれる前の額面で手取りではない。各種手当には、残業代や夜勤手当など月ごとに変動するものも含まれる。ただし、課税対象外の通勤手当は含まれない。

 

調査は今年7月から8月にかけて行われたもの。全国4420人の組合員が対象で、3171人(回収率71.7%)から有効な回答を得た。このうち月給制は2151人、時給制は1020人となっている。

 

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、全産業の昨年の平均年収は463万4900円。今回の介護職員との格差は103万6900円にのぼる。ただ、NCCUが調査を始めた2009年(166万3500円)からみると格差は徐々に縮小してきている。