老後に年金だけでは医療費は賄いきれない。平均的なサラリーマンの夫と専業主婦の2人世帯の年金合計額を試算すると、約20万円となる。老後最低限の生活費が夫婦で22.1万円必要となることを考えると、公的年金だけで2人分の医療費1万5074円を支払っていくことは容易ではない。やはり貯えを持っていないと老後の生活はおくれないことになる。又、この金額では夫婦2人が高齢者施設に入ることもできないのである。
多くの人は老後は介護施設に入居と考えているかもしれないが、実際に全ての高齢者施設の入居者は約210万人、全高齢者の僅か6%しか施設には入れないのである。
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老後にかかる医療費はどれくらい?
Yahoo!ニュース2021.4.5  
老後の生活を考える際、絶対外せないことの一つに医療費の問題があります。老後にかかる医療費は、公的年金だけで支払っていくことができるでしょうか。年金と老後の医療費について考えていきます。平均寿命を生きた場合の医療費はどれくらい?  

生命保険文化センターの2019年に行った調査によれば、日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳という結果になりました。このデータを基に、84歳まで生きたと仮定し、生涯にかかる医療費について考えてみましょう。   
厚生労働省の推計によれば、84歳まで生きた場合、生涯にかかる医療費の平均は2254万円です。そのうち、公的年金を受け取り始める65歳から84歳までの医療費の金額は1098万円とされています。ただ、実際に本人が負担する金額は健康保険によってこのうちの1割から3割程度になります。  

具体的には、所得が一定未満であれば、70歳未満の負担率が3割、70歳から74歳は2割、75歳以上は1割の負担率になります。すると、実際に本人が負担する医療費の金額は20年間でおよそ180万9000円と推計されます。年間に換算すると9万450円、月額は7537円程度です。   

では、この月額7537円という金額は公的年金だけで支払うことができるでしょうか。  

厚生労働省によれば、平均年金受給額は国民年金受給者で約5万6000円、厚生年金保険(第1号)受給者では約14万4000円でした。そして生命保険文化センターによると、夫婦二人が老後最低限の生活を営むのに必要なお金は1ヶ月当たりおよそ22万1000円となっています。  

平均的なサラリーマンの夫と専業主婦の2人世帯の年金合計額を試算すると、約20万円です。老後最低限の生活費が夫婦で22.1万円必要となることを考えると、公的年金だけで2人分の医療費1万5074円を支払っていくことは容易ではないでしょう。