ヤングケアラー問題














「脱家族介護」への転換という言葉、いつの時代の言葉かと疑ってしまう。2000年の介護保険制度は脱家族介護、社会的介護を目指して作られたのではないのか。それがいつのまにか、家族介護へと先祖がえりをしている。
ヤングケアラーの問題もしかり。社会的介護がうまく機能しないために、その犠牲は若い方や働き盛りの中高年を襲っている。この問題はただ単なる社会保障費の削減の問題だけではない。介護を巡る様々な制度が社会的介護を阻害しているのである。政治の貧困と言わざるを得ない。社会的介護が機能不全に陥っているのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヤングケアラーに見る社会福祉の問題点 「脱家族介護」へ転換急務
河北新聞2021.6.28  
 
親やきょうだいなどを世話するヤングケアラーの存在が、家族による介護の在り方を問い直している。当事者や経験者への取材で家族が世話を継続するための支援不足と、家族介護を前提としてきた社会福祉制度の問題点が見えてきた。国はようやく支援に動きだしたが、それだけでは根本的な解決にはつながらない。「脱家族介護」にかじを切る段階に来ているのではないか。  

一方で厳しい現実も知った。知的障害者は特別支援学校在籍中に放課後等デイサービスを利用できるが、卒業後はない。自宅での介助のため、親が転職・離職を強いられる例もある。   

介護の負担で高校を中退した秋保さんは「介護のない人生が欲しかったと考えたこともある」と明かす。祖母をみとった後の就職活動で介護経験を話すと「介護経験は仕事の上で無意味だ」「なぜ施設に預けなかったのか」といった言葉を投げ掛けられた。  

 家族のために家族が犠牲になる以外の道は、どうすれば開けるのか。連載記事を読んだ仙台市太白区の及川智さん(43)から「家族の世話を他者に委ねることへの後ろめたさを解消する必要がある」とのメールを頂いた。  家族介護に頼る福祉の在り方には長年、家族の自助を「美風」として志向してきた政治の本音もにじむ。子が親の面倒を見るという素朴な家族介護の幻影でなく、複雑で深刻な現実にもっと目を向けてほしい。

この記事をおもしろかったという方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。
LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:050-3786-4790

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/