今アメリカで狭小住宅「タイニーハウス」のブームが起きている。何故か?そこには社会環境の変化が読み取れる。 

 全米ホームビルダー協会の2018年の調査では、アメリカ人の半数以上がタイニーハウスに住むことを考慮していると答え、ミレニアル世代に限るとその数は6割と高い。  

タイニーハウスとは37平方メートル(約20畳)以下の広さで、これはアメリカの一般的な一軒家の面積の6分の1以下に当たる。1戸あたりの材料費は、約5万5000ドル。日本円にして約600万円ほどだ。  

その背景には低所得者の増加と地域コミュニティの希薄化が進む社会環境がある。地価やアパート家賃が高騰する都市では、低所得者が暮らせる数少なく、独居住民の増加で、コミュニティが失われつつある。  

それに代わって生まれてきたのがタイニーハウスである。近所の人とパーティーをしたり助け合ったりする温かい関係の方が欲しかったというタイニーハウスはひとつのムーブメントになりつつある。住民たちと自然の中で、経済的不安なく仲良く暮らす方が、自分には合っていると住民は話す。  

日本も同様の環境にある。今後日本でもタイニーハウスやトレーラーハウスといった低所得者を対象とした狭小住宅の時代が来るのは間違いない。
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狭小住宅に移り住んだ人たちが語る「本当の幸せ」でかい家に住むだけが充実した生活ではない
東洋経済2021.9.2
 タイニーハウス












  

アメリカでは、タイニーハウスと呼ばれる極小住宅がじわりと人気を集めている。 「30年ローンを組んで家を買い、借金返済のために馬車馬のように働く——。そんな人生を送らないためにどうすればいいのか、自分は14歳の頃からずっと考えて行動してきた」  そう語るのはフロリダ州オーランド市在住、38歳のアダム・マネーさんだ。

彼は、ディズニーワールドから車で30分ほどの距離にあるフェアビュー湖のほとりに、36戸の「タイニーハウス」所有者たちが一堂に会し生活する緑豊かなコミュニティ「オーランド・レイクフロント」を10年がかりで建設した。  

一般的な一軒家の6分の1の広さ車輪のついた小さな家、通称タイニーハウスとは、いわゆるRVやキャンピングカーなどのレクリエーション目的の自動車とは違い、小さいながらも「家」の形をしているのが特徴だ。キッチンやトイレやシャワーやリビングもあり、2階部分のロフトが、寝室になっている形が多い。  

一般的なタイニーハウスの総面積は100~400平方フィート。つまり37平方メートル(約20畳)以下の広さで、これはアメリカの一般的な一軒家の面積の6分の1以下に当たる。彼が手作りで建てたタイニーハウス1戸あたりの材料費は、約5万5000ドル。日本円にして約600万円ほどだ。個性的な形のタイニーハウスの玄関の入り口には、小さいながらも庭がきちんと整備されている。  

10代から石材業で修業し、御影石のキッチン・キャビネットの事業を興したマネーさんは、2009年に荒れ放題だった3万6000平方メートルの広さのこの湖畔の土地を購入した。東京ドームの75%ほど広さの土地に、当時は30台以上の古いRVが駐車されており、RV所有者たちが土地賃料を払って、車の中で生活していた。 

 いわゆる「RVパーク」や「トレーラーパーク」と呼ばれる居住コミュニティで、フロリダだけでなくアメリカのあちこちにこのような場所が存在する。地価やアパート家賃が高騰する都市では、低所得者が暮らせる数少ない場所でもあるのだ。現在は、5台のRVと36戸のタイニーハウスが敷地内に同居している。 

 コミュニティへの入居希望者は多く、入居は6カ月から10カ月待ちだ。土地(ロット)の空きが出ると新しい入居者は自分のタイニーハウスを敷地内に運び入れて、マネーさんに土地の賃料を払って住む仕組みだ。大陸の反対側のカリフォルニア州からタイニーハウスを運んではるばる引っ越してきた住民もいる。  

ロットの賃料は1戸あたり月に450ドルから600ドル。水道・下水料金やゴミ収集費、庭の整備費などがこの賃料に含まれている。電気代は別途で、月30ドルほどだ。コミュニティ内には共同のランドリールームや菜園、たき火ができる炉もある。湖で遊ぶためのボートやカヤックも、敷地内に住むマネーさんから借りることができる。このコミュニティには、「アップルストアの店員から弁護士、医師、学生や看護師など」(マネーさん)さまざまな職業の人が住んでいるという。

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