無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

カテゴリ: 中国の介護事業

中国では急激な高齢化に対して介護保険制度の整備が進められつつある。中国の介護はちょうど日本の介護保険制度設立前夜という段階に来ている。日本では全国統一で制度が制定されたが、中国では地方の経済格差の影響もあり、一律とは行かないようである。4年前には上海、蘇州、成都、重慶、広州など経済発展している地域が指定され、今回は、貴州省、甘粛省、内モンゴル、山西省などの内陸地域に拡大されたという。上海では既に述べ50万人が介護保険を利用しており、今後拡充が期待されている。
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【上海福祉の今】新たに14都市で介護保険開始/王青氏
高齢者住宅新聞2020.11.3
新たに14都市で介護保険開始
中国政府機関の「国家医療保障局」と「財政部」は9月、「長期介護保険」の試験都市として新たに14都市を指定すると公表した。2016年に15都市を指定して以来、4年ぶりとなる。 

また、介護保険の適用範囲や利用対象者の認定基準、財源確保策などについても見直した。介護保険の財源は、これまで医療保険から一部を切り分けて確保されていたが、今後は地域の状況に応じて、医療保険以外からの財源を確保するよう要請した。将来的には介護保険の独立運用を目指している。 

4年前は上海、蘇州、成都、重慶、広州など経済発展している地域が指定され、今回は、貴州省、甘粛省、内モンゴル、山西省などの内陸地域に拡大された。 

前回の規定と異なる点は大きく3つ。 
(1)介護保険制度を段階的に独立させる 
(2)認定システムをより正確・公平なものにする 
(3)給付対象は介護サービスと一部の医療サービスに限定。これまでの一部の都市で実施されていた現金給付を禁止。 

今回の方策修正では、財源確保の拡大と、在宅介護への給付が優先されることとなった。 
中国では経済格差が大きいため、日本のように全国統一の制度を整備できないのが現状だ。中央政府は方針を示し、各自治体が地域の実態や財力に合わせてそれを具現化し、独自の制度を創設する。4年前に指定された15都市の介護保険も地域状況を踏まえて整備されている。 
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中国の急激な高齢化に介護へルーパーの育成が急がれる。現在介護を必要とされる高齢者は約4000万人とされ、ヘルパーの数は30万人にとどまる。これでは足りない。介護分野の人手不足が深刻となっている。10月22日に、「健康養老職業技能教育計画に関する通知」を発表、2020年からの3年間で500万人以上(うち、介護ヘルパーは200万人以上)の教育を目標に掲げた。
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中国政府、介護ヘルパーを含む職業技能教育の強化に関する通知を発表(中国)
ジェトロ(日本貿易振興機構)2020.11.6

中国人力資源・社会保障部など5つの部署は10月22日、「健康養老職業技能教育計画に関する通知」を発表した。ヘルスケア、介護、家事代行サービス、乳幼児ケアに従事する人材向けの教育を強化するとともに、人手不足の解消や技能レベルの向上を目指す。

同通知では、2020年からの3年間で500万人以上(うち、介護ヘルパーは200万人以上)の教育を目標に掲げ、とりわけ実務能力の訓練に重点を置くとした。介護分野においては、要介護・認知症の高齢者向けのケア、リハビリサービスなどに関する教育を強化する。

教育を実施するのは、学校、企業、介護施設、公共教育施設などで、企業による学校の設立、教育機関における学生の募集・育成の拡大を積極的に呼び掛けた。また、国レベルの高技能人材育成拠点を国内に10カ所以上、整備するとした。

中国人力資源・社会保障部によると、中国で介護を必要とする高齢者数は約4,000万人とされている。現在、ヘルパーの数は30万人にとどまっており、介護分野は人手不足が深刻だ。中国政府は、高齢者事業を管轄する民政部だけでなく、教育部、国務院弁公庁などの部門でも介護分野に関連する介護人材の育成策を取り上げ、今後、取り組みが一段と強化される見込みだ。

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中国で急速に高齢化が進んでおり、既に高齢者の数は日本の5倍となっている。介護のニーズが急速に高まりつつある中国であるが、日本の介護に関心が高まっている。どうして日本の介護はこんなにレベルが高いのか、と4つの点で注目している。①介護制度②高齢者を考慮した家の設計③公共の場所における高齢者への配慮④高齢者への心のケアの4つである。但し、日本の介護事業の大きな問題点について見落としている。それは人材確保である。このままでは日本の介護は維持できない。
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「こんなに細やかなサービスが受けられるなんて!」日本の介護はどうしてこんなにレベルが高いの?=中国メディア
サーチナ2020.10.30
最近、中国では日本のある介護に関する動画が人気になっているという。それは、日本の入浴介助の動画だ。介護士と看護師が3人で家に訪れ、すべての道具を持ち込んで入浴介助をする様子に「日本ではこれほど心がこもった介護サービスを受けられるなんて」と驚きの声があがっている。では、そもそも日本の介護はどうしてこれほどレベルが高いのか。中国メディア百度がこの点を分析している。

 まず1つ目は「介護制度」。超高齢化が進み、家族と同居していない高齢者も多い日本では、地域の介護福祉サービスで、訪問介護のサービスが受けられる。さらに、介護制度で介護用品のレンタルなどもできる。

 2つ目は、「高齢者を考慮した家の設計」。高級老人ホームなどでは、高齢者の体の動きなどを考慮した、インテリアの設計なども行われている。キッチンは高齢者の身長を考慮して低めに設計されている。また、トイレや浴室も転倒などを防止するよう設計されており、手すりなども設置されている。

 3つ目は、「公共の場所における高齢者への配慮」。駅や医療機関のトイレには呼び出しブザーが設置されている。また、乗降時に傾斜するバスがあったり、高齢者向けの優先シートがあったりと、日本では高齢者が生活しやすい街づくりがなされている。

 4つ目は「高齢者への心のケア」。高齢者には体のケアだけでなく、もちろん心のケアも大切。この点で、日本の介護の専門家は高齢者の心の健康についても学んでいる。介護士たちは、高齢者がどんなことに不安を感じたり、自信を失いがちなのかも勉強しているため、高齢者の心と体の健康に配慮したケアをしている点は素晴らしい、と中国メディアも称賛している。さらに、日本には高齢者向けのカフェ、遊興施設、高齢者向けの娯楽施設の開発も進んでおり、楽しく老後を過ごせるようになっている、と指摘している。

 記事はまとめとして、「こうした細やかで行き届いたサービスによって、高齢者が安心して生活できる。我が国も学ぶべき点が多々ある」と称賛している。このように、中国では日本の介護への関心が高く、今後日本で介護を学びたい中国人も増えるに違いない。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

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中国の60歳以上高齢者の数は全人口の18.1%、2億5400万人となる。日本と同じ65歳以上なら1億7600万人と既に日本の5倍の高齢者を抱えている。その中国で急ピッチで高齢者サービス体系が構築されつつある。既に中国全土には3万5000カ所を超え、高齢者向けベッド数は761万床を超えている。民間施設は50%を超え、上海や北京市では既に80%を超えたという。この市場にAIが導入されていった時にどうなるか?日本はあっという間に追い越されてしまう。
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中国、高齢者サービス体系構築を推進 「十三五」期間に134億元投入
AFPBB News2020.10.17
【10月17日 Xinhua News】中国の60歳以上の高齢者人口は2019年末時点で、総人口の18・1%に当たる2億5400万人で、うち満65歳以上は1億7600万人だった。高齢化社会に対応するため、「十三五」(第13次5カ年計画、2016~20年)期間中、中央予算から高齢者サービス体系構築のために134億元(1元=約16円)余りが拠出され、高齢者サービス向けベッド数が761万床に達した。

 在宅を基本とし、社区(コミュニティー)をよりどころに、高齢者福祉施設を補完とする多層的な高齢者サービス体系の構築がスタートとし、投資の増加、支援策の整備、サービス能力の向上を通じて、高齢者サービス体系の大枠が構築されつつある。

「十三五」期間中、中国の高齢者サービス体系構築への投資は増加し、拠出額は134億元を超えた。脆弱(ぜいじゃく)分野を改善し、政府の基盤保障の職責を着実に履行、特別困窮世帯向け高齢者サービス施設の建設を支援する一方、都市と企業が連携する高齢者サービス特別行動を実施し、大都市での高齢者福祉施設不足問題などの解決を図った。

 また、高齢者サービス体系構築への支援策も強化された。「シルバー産業市場の全面的開放、高齢者サービスの質向上に関する若干の意見」や「高齢者サービスの発展推進に関する意見」など国務院レベルでの政策から、「高齢者向け住宅改造プロジェクトの実施加速に関する指導意見(ガイドライン)」、改訂版「高齢者福祉施設管理規定」など具体的な管理規定の実施まで、高齢者サービス体系構築を取り巻く環境が改善されつつある。

 さらに、高齢者サービス体系のサービス能力が向上した。高齢者向けベッド数は761万床を超え、福祉施設は3万4千カ所を超えた。うち民間施設が全体の50%強を占めた。特に北京市、上海市などでは80%を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News

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日本の介護事業は中国にまちがいなく追い越される。中国でスマートヘルス介護産業が爆発的に伸びている。ここ3年間の年平均成長率は18%で19年には約48兆円に達したと試算されている。スマートヘルス介護とは人工知能やビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット、スマート情報製品などの新世代情報技術と、伝統的なヘルス介護を融合させた新業態、新スタイルだ。

スマート介護は技術を駆使して、遠隔監視、位置のリアルタイムモニタリング、統一したプラットフォーム情報インタラクションなど、さまざまな観点から情報化した介護サービスシステムを構築し、高齢者やその家族の介護の現代化、科学化、ヒューマニゼーションの面のニーズを満たすことができる。その開発にかかわる中国全土の企業、拠点の数が半端ではない。
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スマートヘルス介護産業の規模が60兆円突破へ—中国
BIGLOBEニュース2020.12.6
 3日に北京で開催された「2019年スマートヘルス介護産業発展カンファレンス」で、近年、中国のスマートヘルス介護産業の規模が右肩上がりで成長していることが明らかになった。統計では、同産業の規模は19年、約3兆2000億元(約48兆円)に達したと試算されている。ここ3年の年平均成長率は18%で、20年には4兆元(約60兆円)の大台を突破すると見込まれている。人民日報海外版が伝えた。

中国も人口の高齢化が進んでいる。中国の高齢者人口の規模は大きく、高齢化のスピードも速く、高齢化の進捗は経済・社会の発展水準を上回っている。現在、中国の高齢者の健康状態は楽観視できず、要介護者(寝たきり・身の回りの世話の一部に介助が必要)の数は4000万を超えている。うち、寝たきりの高齢者が1200万に達している。18年の時点で、中国の60歳以上の高齢者数は約2億5000万人で、総人口の17.9%を占めている。うち、65歳以上の高齢者は1億6600万人で、総人口に占める割合は11.9%だ。

人口の高齢化に積極的に対応するための重要な措置であるスマートヘルス介護は、人工知能やビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット、スマート情報製品などの新世代情報技術と、伝統的なヘルス介護を融合させた新業態、新スタイルだ。スマート介護は技術を駆使して、遠隔監視、位置のリアルタイムモニタリング、統一したプラットフォーム情報インタラクションなど、さまざまな観点から情報化した介護サービスシステムを構築し、高齢者やその家族の介護の現代化、科学化、ヒューマニゼーションの面のニーズを満たすことができる。
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