無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

カテゴリ: 未来の日本

誰でもが老人ホームに入れない時代となりつつある。ではどこで高齢者を受け入れればよいのか?高額の老人ホームだけではなく、今後介護自己負担が2割、3割となると圧倒的多数の高齢者は老人ホームには入れない。
ピンポイントの老人ホームに入るのではなく、地域コミュニティーの中で、住まいをシエアする仕組みを作る必要があると指摘する。その通りであろう。そのモデルが愛知県にあるという。その名は「コジカラ村」。これからウオッチしていきたいと思う。
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【人生100年時代 これから、どうする】高額老人ホームより…地域コミュニティーの再生を
ZAKZAK2020.1.24
 例えば老人ホームだ。いくら「老後に備えよ」と言ったところで、入居一時金が数千万円という施設に誰もが入居できるわけではない。いわんや、人生100年となれば、100歳までの資金を担保しておかねばならないことを鑑みれば、ほんの一握りの人だけの施設になってしまう可能性すらあるのだ。
筆者は常々「これからはシェアハウスのような住まい方が主流になる」と予測してきた。

その一例として愛知県にある「ゴジカラ村」を紹介しておきたい。残念ながら筆者はまだ訪ねたことはないのだが、愛知県長久手市の猪高緑地に接する雑木林の中にあり、社会福祉法人の「愛知たいようの杜」が運営している。

 「生まれ育った場所の雑木林を何とか残したい」との創設者の強い想いから1981年に創設された。最初に幼稚園が建ち、隣に子供たちと高齢者が遊び交流するための民家が建てられ、今や広大な敷地に、特別養護老人ホーム、ショートステイ、ケアハウス、デイサービスセンターなどの高齢者福祉施設、幼稚園、託児所、古民家、カフェ、看護師・介護士を養成する専門学校などが点在していて、子育て世帯と高齢者が同居するシェアハウスもあるという。

 ここには毎日、子供から高齢者まで、暮らす人や訪れる人を含めると900人以上が村の中を行き来している。さらにボランティアまで巻き込んで年間500人を超える人々が清掃や大工仕事、高齢者とのコミュニケーションに関わっているというのだ。

 まさに、「昔ながらの地域コミュニティーの再生」。それこそが、人生100年時代に私たちがいきいきと暮らしていくために意識すべきことなのかもしれない。

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歴史社会学者の小熊英二氏が日本中に蔓延する停滞感や閉塞感の根源に、多くの人が自分はリスペクトされていない(人権が保障されていない)と感じていることがあると指摘する。人口は1週間に6000人も減り続けているにも関わらず、残った人々が貧困や孤独死で社会からリスペクトされることもなく、置き去られていく。社会不安は増長している。
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いま多くの人が自分はリスペクトされていないと感じている。国中に蔓延する停滞感や閉塞感の元はそこにある。 - 「賢人論。」第107回(後編)小熊英二氏
BLOGOS2020.1.15
 現在、少子高齢化が止まらない日本では、年間30万人、1週間で6,000人の人口が減り続けているという。こうした状況下、労働力不足の切り札として外国人の受け入れが政府主導で進められている。彼らに熱い視線を注いでいるのは、介護、農林水産業、建設、飲食といった低賃金セクターの業種である。が、はたしてそう都合よく事は運ぶのか──「誰にとっても生きやすい社会とは何か」を模索する小熊英二氏に〝外国人との真の共生〟について意見を伺った。

小熊 ちなみに2017年の調査(スイスの国際経営開発研究所調べ)では、〝外国人材から見た魅力度ランキング〟で日本は63ヵ国中51位。2015年の移民統合政策指数(MIPEX)では、38ヵ国中の総合27位。差別禁止規定では37位。実際、日本を見る目はかなり厳しくなっています。

みんなの介護 最後に、小熊さんの考える理想の共生社会とは。

小熊 日本人であれ外国人であれ、誰もがリスペクトされる社会です。今の日本では多くの人たちが自分はリスペクトされていないと感じている。国中に蔓延している停滞感や閉塞感の元を辿っていけばそこに行き当たる。

つまり、リスペクトとは〝人権の保障〟。もっと具体的に言えば、あまりにも貧困な状態にある人、誰からも構われずに死んでいくような人をなくすこと。人が人として生きるうえで最低限の保障がしっかりしていて、誰もがリスペクトされていると実感できるようになれば、必ずしも仕事で高賃金を得られなくても、それほど不満は生まれないはず。私はそう思っています。

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男女の「死に方」に差があるとは考えていなかったが、最近は一人暮らしの女性の「死に方」が男性化しているという法医解剖医の話。女性の未婚率が高くなるにつれて、一人暮らしの男性と同じような死に方をする傾向にあるというのはうなずける。生活の不摂生による病気や孤独死のリスクは男女共通の課題となりつつある。
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女性の死に方が「男性化」しているという、驚くべき現実
現代ビジネス2020,1,13
 女性の未婚率は上昇を続けている。内閣府の調査によると、50歳時の女性の未婚率は、1990年には4.3%だった。2015年には14.1%と約3倍になった。

今後もこの割合は上昇して、2040年には18.7%になると内閣府は予想している。この推計が正しければ、現在30歳くらいの未婚女性の約2割の人は、20年後も未婚のままということになる。

女性の死に方が男性化している
最近解剖していると、女性の死に方が変わってきているように感じる。一言でいうと、女性の死に方が男性化しているのである。

一人暮らしの男性がお酒を飲む。肝臓を悪くして、消化管から出血して亡くなる。こういった死に方は、一人暮らしの男性の死に方として、典型的なものだった。数はまだ少ないものの、女性でもこうした死に方をする女性を最近見かけるようになった。

一人で暮らしていると、急に病気になった時に、病院に運ばれることなく、誰にも看取られずに亡くなってしまうことがある。それは仕方がないことだ。こういった一人暮らしの死の状況は、何も男性に限った話ではない。一人暮らしをしていれば女性にも起こる。

だが、最近、私が気になっているのは、こうした死に方をする女性が増えてきたということだ。

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住宅セーフティネット制度は住宅確保要配慮者を守るために改正された制度ではあるが、住宅を供給する側にとっては“うまみ”が小さく、リスクが大きい。これが登録を阻む原因となっている。

オーナーは高齢者や外国人に対して約6割、障がい者に対しては約7割、子育て世帯に対しては約1割が拒否感を抱いているという。今後、ますます増えることが想定される住宅確保要配慮者の住宅政策は後手に回っている。このままでは国が公営住宅を増設するか、地主から借り上げるしかない。

NPOほっとプラスの藤田孝典代表が講演で、先進諸外国が「住宅は人権」とした施策をもつなか、日本は「住宅は商品」であり、支援策がほぼないと指摘している。重い住居費負担が国民生活を圧迫し、「貧困、苦しさを加速させている」として、政府が長年進めてきた持ち家政策からの抜本的な転換が必要だという主張はうなずける。

「預貯金あっても高齢者の入居は断ってます」という賃貸住宅は多い…事故物件サイトも影響
Business Journal2020.1.12

 人口減が叫ばれる日本は今後、ますます高齢化が進んでいくと推測されている。国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2013年1月推計)によると、65歳以上の単身世帯は2010年の498万から2035年には762万にまで増えると推計された。また厚生労働省の「被保護者調査」によれば、生活保護受給世帯数も右肩上がりで、その多くは公営住宅ではない借家住まいだという。


こうした人々は、家賃滞納などのリスクがあると考えられることなどを理由に、入居審査が通らない場合が多い。住居の確保が困難な人たちについては、公営住宅に受け入れる必要があるが、現状では公営住宅の大幅な増加が見込めない。そこで、増加しつつある民間の空き家などを住宅確保要配慮者向けの住宅として確保しようとしたのが、この制度改正である。

 施行から2年たったが、住宅の登録数は目標には遠く及ばず、その制度すらあまり知られていない。その背景には、住宅確保要配慮者たちの入居に拒否感を持つ大家さんが少なくないという現実がある。


 話を聞いた2人は異口同音に、「この制度を浸透させるには、大家さんへの支援額を増やすべき」だと語る。さらに、「政府が公営住宅を増設するのが一番で、それができないならば民間の物件を一括借り上げしたほうがいいのではないか」とも言う。今後、ますます増えることが想定される住宅確保要配慮者への対策は、再検討する必要がありそうだ。

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寝たきり70歳娘を殺し、自らも命を絶った88歳の母。サービス付き高齢者向け住宅で暮らす2人がどうして無理心中をせねばならなかったのか。母娘は完全に孤立していたわけではない。2人が暮らすサ高住は介護事業所を併設し、娘も介護サービスを利用していたのに、何故という疑問がわく。年金暮らしの2人にとって、より重篤になる娘の介護と重くなる経済的不安は察して余りあるものがある。将来を悲観して年老いた母が心中に至ったと考えられる。88歳の母親が70歳の娘を殺さざるを得ない社会福祉の絶望が広がる。
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寝たきり70歳娘の要介護度は5 限界超えた88歳母「逆老老介護」心中の悲劇
毎日新聞2020.1.9
 2019年の師走、福岡市西区で共に高齢の母と娘が亡くなっているのが見つかった。状況から88歳の母親が寝たきり状態の70歳の娘を刃物で刺し、無理心中を図ったとみられる。高齢者向けの共同賃貸住宅で2人で暮らし「逆老老介護」生活を続けていた母親は、娘の体調の悪化や経済的な不安を周囲に訴えていたという。
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