我が国の行政システムの遅れをもろに感じる出来事が続きます。コンビニでマイナンバーカードで取得できる戸籍謄本等の証明書は全国の市町村どこでもできるものではありません。現在は1274市町村で可能ですが、全国の市町村数は1718ありますので、取得可能なのは74%にとどまります。ご自分の市長村が対象になっているかどうかを確認する必要があります。私も聞いてみましたが、全体ができるようになるのはいつのことかわかりませんという行政の返事にあきれます。
加えて3月1日から始まった戸籍広域交付制度運用も、一気に開始されたためにシステム不具合で交付できなかったり、時間がかかったりで、これも不十分。
マイナンバーカードはしっかりと宣伝しますが、もともとそれらを使ったシステム全体がうまく稼働しないのです。もうお粗末というしかありません。行政システムそのものが陳腐化しているのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・
「戸籍広域交付制度」運用開始も“十分稼働できず”法相が陳謝
NHK2024.3.5
3月1日から運用が始まった、戸籍証明書を本籍地と異なる自治体で受け取れるシステムで、全国的に証明書の発行に時間がかかるなどしていることについて、小泉法務大臣は「システムが十分に稼働できていなかった」と述べ陳謝しました。
戸籍証明書を、本籍地と異なる市区町村の窓口などで受け取れる「戸籍広域交付制度」の運用が3月1日から始まりましたが、法務省と各地の役場を結ぶシステムにアクセスが集中して負荷がかかり、全国的に証明書の発行に時間がかかったり、交付できなかったりしているということです。