無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

カテゴリ: 介護・自立型高齢者住宅

無届け高齢者施設18か所…県、安全確認できず(2014年12月10日 読売オンライン)

有料老人ホームの届出について、非常に疑問が残ります。千葉県での実態が報道されていますが、これが本当に実態でしょうか? 実態すらも把握できていないのではないでしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■有料老人ホームと同様のサービスを提供しながら、老人福祉法が定める県への届け出をしていない高齢者向け施設が、県内に少なくとも18あることが、県の調査で分かった。

■県は定期的な立ち入り検査ができないため、安全性や運営の健全性の確認ができないことを問題視するが、強制措置は取れず対応に苦慮している。県高齢者福祉課が9月1日現在で、政令市の千葉、中核市の柏、船橋各市を除く実態をまとめた。

■昨年10月時点の13施設から5施設増加した。確認された無届け施設は、一軒家を有料で貸し出し、高齢者用住宅に使っていたり、施設名の看板を掲げずに老人ホームとして運営したりしていた。

■同法で定める有料老人ホームは、高齢者を入居させ、食事提供や介護などをする施設。1人でも高齢者が入居していれば、県への届け出が義務づけられる。県内で届け出をしているのは、今年4月現在で366施設。

■届け出があった有料老人ホームには、県が2年に1度、安全管理体制などを調べるため、立ち入り検査している。事故や災害の被害があれば、県に報告することになっており、運営で一定の透明性が確保されている。無届け施設は、こうした規制や報告義務を逃れる狙いがあるとみられる。

■県の指導に対し、18施設の多くは「法で規定されたサービスは提供していない」「老人はいない」として、有料老人ホームであることを否定している。同法上、無届け施設を強制的に立ち入り調査する権限は県にないため、市町村からの情報や入所者の出入りの様子などから判断するしかないのが実情だという。

■群馬県渋川市で2009年、無届け高齢者施設の火災で10人が死亡し、届け出の必要性が指摘されるようになった。5年たっても解消されていないことに、同課は「施設の安全性を保つためにも、強く指導をしていきたい」としている。

メッセージが月額7万円台で老人ホームと同等のフルサービスを自宅提供する「在宅老人ホーム」(Zアミーユ)事業を来年2月から開始をするというニュースが高齢者住宅新聞に出ていました。その内容をご紹介したいと思います。

■Zアミーユは、定期巡回随時対応型訪問介護看護(以下、2時間サービス)に、自費負担の食事・家事支援サービス(生活支援サービス)を組み合わせてもの。

■橋本会長は「在宅老人ホームは、24時間サービスの欠点を克服しており、自由と安全を満たした理想な住まいになる可能性がある」と、在宅でも老人ホームと同じサービスを受けられることを強調する。

■利用者へのサービスの計画は、LSA(ライフ・サポート・アドバイザー)が作成する。LSAはケアマネを想定。

■食事については利用者から聞き取りをして策定するMSP(食事提供計画)をもとに、1日最大3食、365日提供する。

■また室内の掃除、洗濯、ベッドの世話などの家事支援サービスは自宅での一人暮らしのために必要な援助を提供する。

■医療提供プランなども充実させ、外出支援を含めた生活支援サービスは従来のCアミーユと同等あるいはそれ以上のサービスを予定。

■基本的には24時間サービスを用いるが、夜間対応サービスと訪問介護を組み合わせるなど一人ひとりに合わせ柔軟に対応する。

■サービス提供地域は、世田谷、新宿、杉並の3カ所から始める。

■橋本会長は、「現在の24時間サービスの提供範囲は、半径1キロ圏内で、車での移動が平均10分前後だ。この範囲内の単独世帯の利用者を想定している。まずは試験的に3拠点で始め、採算が合うかどうか判断したうえで今後の展開を考えたい」と話、介護付き有料老人ホーム事業(アミーユ)は現状維持、サービス付高齢者向け住宅(Cアミーユ)は年間10カ所程度とし、在宅サービス事業に重点を移すとしている。

積水化学、高齢者住宅の運営参入 千葉の介護会社を買収(日経新聞2014/12/5 )

積水化学工業が積極的に高齢者住宅事業に参入し始めたようです。どのような全体構想をもっているのか是非一度お話を聞いてみたいものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■積水化学工業は5日、介護会社のヘルシーサービス(千葉市)を買収すると発表した。買収額は非公表だが数十億円とみられる。同社を通じてサービス付き高齢者向け住宅などの運営に参入する。今後も介護事業者のM&A(合併・買収)を進める。積水化学の介護を中心とした高齢者向け事業の売上高は10億円。2025年には500億円を目指す。

■ヘルシーサービスの親会社である日本プライベートエクイティ(東京・千代田)が運営するファンドから全株式を15日付で取得する。ヘルシーサービスは主に千葉県で30カ所以上の高齢者施設を運営している。今後は首都圏で拠点網を広げる。

■積水化学はこれまで自社で設立した介護子会社、セキスイオアシス(名古屋市)で通所介護(デイサービス)などを手がけてきた。M&Aで介護事業の拡大を急ぐ。

介護施設の現状
転倒防止笠間睦 (かさま・あつし)先生(2014年11月29日)

高齢者施設における事故の発生について述べておられます。これは高齢者施設の現状かと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■高齢者施設における転倒→骨折事故は、かなり多く発生しているのが現状です。

■2013年2月9日付朝日新聞生活面においては、2011年度の北海道の資料をもとに作製された高齢者施設などでの事故の内訳が報告されておりましたね。

■その資料によれば、事故の上位ランキングは以下のようになっています。
 1位:骨折(54.2%)
 2位:打撲(18.9%)
 3位:薬の飲み間違い─誤薬(13.9%)
 4位:誤嚥(4.4%)
 5位:無断外出─徘徊で一時行方不明になった例など(2.0%)


介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム;特養)などの高齢者施設は、介護事故が起きた場合、法令で市町村への報告が義務づけられています。また、有料老人ホームも都道府県が定める「指導指針」などに沿って、事故報告が必要です。

しかしながら、北海道のように事故件数を公表する自治体は少数派であり、また、どこまでを報告対象にするかは自治体の判断に委ねられており、報告すべき事故の基準が都道府県や市町村ごとに違うため全国集計が困難であるのが現状です。

分散型サ高住に改修/高島平団地既存住宅活用/都市機構ら

私が尊敬する生活科学運営の創始者高橋英與社長がやってくれました。分散型サ高住という新しいビジネスモデルを開発されたようです。今後大いに期待をしたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■都市再生機構とコミュニティネット(東京都千代田区、高橋英與社長)が東京都板橋区の高島平団地で整備を進めてきた、既存住宅を改修した分散型サービス付き高齢者向け共同住宅「ゆいま~る高島平」が12月1日にオープンする。

■都市機構の高島平団地で点在する空き住戸30戸を、事業者として選定されたコミュニティネットが住戸単位で20年借り上げ、サ高住に改修し、運営する。高島平団地は、都市機構が10月に公表した「地域医療福祉拠点の形成」として先行着手している23団地のうちの一つ。ストック活用による高齢者支援の新たな展開として注目を集めそうだ。

■対象団地は、都営三田線から徒歩11分の高島平2丁目26街区の2号棟で、全121戸のうち、30戸をサ高住に改修した。バリアフリー化し、2DKの間取りを1DKに変更。ゆとりのある空間を確保し、水回りの動線もまとめた。このほか、同3号棟の賃貸施設1区画にサービス拠点施設を整備した。生活コーディネーターが常駐し、安否確認、生活相談、緊急時の対応に当たる。

■高島平団地は1971年度から管理が始まった30棟8287戸のマンモス団地。ことし1月時点で、高齢化率は高島平2丁目が40.1%、同3丁目が37.4%と板橋区全体の22.0%を大きく上回り、高齢者の急増が課題となっている。

■26日に同団地の集会所で行われた会見で、都市機構の大谷幸生東日本賃貸住宅本部長は「住み慣れた地域で住み続けてもらい、既存ストックの有効活用も図れる」とメリットを強調した。同団地ではさらに20戸の追加開設が可能で、「高島平は初弾。今後は、エレベーター付き住棟など一定のバリアフリー化が図られた住棟を対象に、検証を踏まえた上で、他団地への展開も検討する」と話した。

■「40㎡超で家賃9万円台(プラス生活支援サービス費)でニーズが高いと感じている」(高橋社長)とし、生活支援サービス費を払えば、サ高住以外の居住者も、サービスを受けることができる。

■11月25日時点で、30戸のうち27戸が予約済み。「高島平で環境を変えずに暮らしたい」「団地で多世代が暮らしているため、閉そく感がない」などの声が寄せられている。

このページのトップヘ