無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
豊かな高齢者社会の構築に向けて、日々尽きることの無い気付き、出会いを綴って参ります。

カテゴリ: 社会・文化

刑務所でも高齢化が進んでいます。ついに徳島刑務所が高齢者専用棟を開設するようです。今後もこの傾向は全国でも続くと思われます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳島刑務所が高齢者専用棟を開設 65歳以上25%に  
 
徳島新聞2017/9/22 10:13
        
   
           

 徳島刑務所が、収容されている受刑者の高齢化が進んでいることを受け、介助や介護予防の取り組みを強化している。65歳以上の割合は約25%に達しており、刑務所は昨年12月に高齢者専用棟「機能促進センター」を開設したほか、今年9月から介護専門スタッフを新たに配置した。

 受刑者594人(21日時点)の平均年齢は53歳。このうち148人が65歳以上で、高齢者の占める割合は2013年(19・6%)より5ポイント以上増加している。最高齢は91歳。体調にもよるが、食事や着替えなどに介助を要する受刑者は常時3人程度いるという。

 受刑者の高齢化は全国的な傾向だが、宮本祐康所長は「徳島刑務所は、無期懲役を含め刑期の長い受刑者が多い。服役するうちに高齢化していく傾向があり、特に顕著なのではないか」とみる。

 こうした状況を受けて刑務所は法務省の補助制度を使い、9月から非常勤の介護士1人を雇用。毎日3時間勤務してもらい、高齢受刑者の食事や入浴の介助を任せている。刑務官の1人は「刑務官の負担軽減につながっている」と話す。

 機能促進センターは既存の建物を活用して設けた。紙細工など身体的負担の少ない刑務作業に従事する高齢者43人が生活し、毎日3回、10分程度の体操に取り組み、運動機能の低下と認知症の予防に努めている。

 宮本所長は「要介護状態となる受刑者をなくしたい」と話した。


 ◆全国受刑者の製品展示即売へ 施設見学も可能

 徳島刑務所は30日、受刑者が作った製品を展示即売する「第36回徳島矯正展」を同所で開く。

 全国の刑務所で作られた製品を並べ、徳島刑務所からは靴やかばん、藍染商品などが出品され、施設見学もできる。金管バンドの演奏会や「三味線餅つき」などのイベントのほか、たこ焼きやホットドッグを販売する飲食コーナーがある。

 午前9時から午後3時半まで。問い合わせは刑務所企画部門<電088(644)0114>。

ホームレスの高齢化が進んでいます。初めて60歳を超えたということを知りました。全国で1435人という数字は本当でしょうか?こんな数字ではないように思うのですが。増加傾向にあるのか減少傾向にあるのでしょうか?今後増えるような気がします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホームレス高齢化、平均61.5歳...厚労省調査〔読売新聞〕

 2017年09月20日 

 厚生労働省は19日、昨年10月に実施したホームレスの全国実態調査結果を公表した。平均年齢は61.5歳で、調査を開始した2003年以来、60歳を超えるのは初めて。

路上生活が10年以上の人も初めて3割を超えた。

同省は、高齢者ほど社会復帰が難しく、それが全体の高齢化や路上生活の長期化につながっているとみている。

体調不良を抱えながら、医療行為を受けていない人も目立ち、同省は、看護師らが巡回してホームレスの健康相談を受ける取り組みを導入する方針。

 同省は調査を5年に1度程度実施。今回は都内23区や全国の政令市など計52市区の路上や河川敷などで暮らすホームレス計1435人を対象に面接した。

(2017年9月20日 読売新聞)

<前回に続く>

「死して孤独」という悲劇を乗り越えるために

無縁社会という言葉の広がりからもわかるとおり、私たちの社会は確実に変化をしています。コミュニティの消失、格家族化といった言葉がメディアをにぎわせています。

つまり、無縁死は決して他人事ではないということです。無縁死した人にもかつては家族がいたはずです。結婚して子どももいたかもしれない。いわゆる、「普通」の暮らし送っていたのかもしれないけれど、何かのきっかけで、社会的に孤立せざるをえなかったのかもしれません。

それぞれの人生があったはずなのに、社会から孤立し、孤独な想いを抱えながら、死ぬ時も一人、さらには死んでからも行き場がないというのは、あまりに悲しいことです。

こうした現状は、「都市型限界集落」と呼ばれている山谷地域においては、より深刻です。この現実を少しでも改善したい。こうした想いがこのプロジェクトには込められています。

(吉間慎一郎)

<前回に続く>

無縁仏となった遺体への自治体の対応

無縁仏となってしまったご遺体への自治体の対応は、法律によって定められています。身元が判明しない遺体を行旅死亡人と呼びますが、行旅死亡人は「行旅病人及行旅死亡人取扱法」、身元のわかる遺体は「墓地、埋葬等に関する法律」(墓地埋葬法)が適用されます。

行旅病人及行旅死亡人取扱法は明治32年に施行されたとても古い法律で、漢字とカタカナで条文が書かれていてとても読みづらい法律が、いまでも使われています。

その1条2項には、

「住所、居所もしくは氏名が知れず、かつ、引取る者がいない死亡人は行旅死亡人とみなす」
と書かれています。

そして、7条には、

「行旅死亡人がいるときはその所在地の市町村が、その状況や容貌、遺留物件などの本人の認識に必要な事項を記録した後で、その遺体の火葬、埋葬をしなければならない」
と規定しています。すでにご紹介した自治体の対応はこの規定に基づいてなされています。また、墓地または火葬場の管理者はこの火葬や埋葬を拒むことができないとされています。

さらに、9条には、

「行旅死亡人の本人の認識に必要な事項を官報等に公告しなければならない」
としています。官報には、毎日のように、しかも何人もの行旅死亡人に関する事項が掲載されています。そこに掲載されているのは、死亡した方の体格や推定年齢、所持品、衣服の特徴、発見時の状況などですが、この情報でどこまでその人の身元がわかるまでの情報が得られるかはわかりません。


身元のわかる遺体の取り扱いについては、墓地埋葬法が規定しています。

9条は、

「死体の埋葬又は火葬を行う者がないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長が、これを行わなければならない」
と規定しています(比較的新しい法律なので(とはいっても昭和23年施行ですが)条文は読みやすいですね)。自治体はこの規定に基づいて対応をしていることになります。


ちなみに、埋葬又は火葬は、原則として、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ行ってはならず(3条)、埋葬は、都道府県知事の許可を受けた墓地以外ではできず(4条1項)、火葬も同様の許可を受けた火葬場以外ではできないとされています(同条2項)。これらの規定に違反した者には罰則が科せられます(21条1号)。

<次回に続く>

無縁死について調べていましたら、下記の記事が見つかりました。正直ショックを受けております。特に身寄りがなくて無縁仏になるのではなく、遺体の引き取り拒否をするケースがほとんどという今の世の中に悲観的になってしまいます。
・・・・・・・・・・・・・・
「無縁死」は年間3万2千人、急増する引き取り拒否:「無縁仏」の現状(吉間慎一郎)

 
ビッグイシュー・オンライン2015年01月21日

「無縁仏」の現状

孤独で亡くなり引き取り手のいない人の「無縁死」は年間3万2千人にのぼるといわれています。その中には名前さえわからない人が千人近くもいるのだそうです

そうした人々は、誰も引き取る人がいないため、自治体によって火葬、埋葬されます。東京都の島を除く区市町村では、ここ5年間で行政が火葬や管理をする遺体の数は増加傾向にあるそうです。

自治体が火葬や管理を行う場合、多くは一定期間自治体で遺骨を保管し、その後合葬しているようです。近年では、無縁仏の増加により、無縁墓に入りきらなくなるケースも出てきています。そうした自治体の中には、遺骨を粉骨して合葬しているところも。


遺骨の保管年数を短縮する自治体も出てきています。保管する遺骨の数の増加、

遺族が遺骨を引き取る例が少ないことなどが原因にあるようです。

弊会無料診療所の患者さんや、生活相談の相談者の方々など、弊会と関わりがあった方々で他界された方の写真を事務所に飾り、弔っています。

無縁死する人は家族や身寄りのいない人だけではありません。むしろ、
無縁死のほとんどが、身元が判明して家族がいるのに引き取られない方なのです。

こうした引き取り拒否が近年急増しています。「関わりたくない」とか、「縁は切れている」、「もうしばらく会っていない」といったことが引き取り拒否の主な理由なのだそうです

そうして引き取りを拒否された遺骨は、自治体の無縁墓地や、そこがいっぱいの場合は、そうした遺骨を受け入れているお寺に送られるのです。

最近では献体になった後で送られてくることもあるといいます。

献体は、医学部や歯学部の実習のために自分の遺体を提供することをいい、その多くは、生前に自ら献体となることを申し出る篤志体なのですが、篤志体で実習に必要な献体の数が集められない場合に、身寄りがなかったり、引き取り手がなかったりといった無縁死の方の遺体が用いられるのだそうです。

献体として提供された方は自治体では無縁死として数えられておらず、3万2千人のなかには含まれていません。

生前から共同墓に入ることを決める人も多いようです。血縁がない人同士が入る共同墓は急増しています。先祖代々の家のお墓に入ったとしても、ずっとそのお墓が子孫に管理してもらえるとは限らない、疎遠だった親族と同じ墓に入るよりも、一緒に過ごした仲間と同じ墓に入りたい、といったことから共同墓に入ることを希望する人もいます。

共同墓は、遺骨を納めるだけでなく、そこに縁を感じることができる場所でもあるのです。

<次回に続く>




↑このページのトップヘ