無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

カテゴリ: 社会・文化

介護疲れで一家3人無理心中という重い事件がおきました。警察庁によれば、07年以降、「介護・看病疲れ」による殺人を統計に追加。検挙済みの事件をみると16年までに460件、また、厚生労働省によれば介護・看病疲れに伴う自殺者は17年だけでも206人に上ったと言われます。介護のセーフティネットが機能しない環境が生まれつつあるのではないかと思います。
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鏡に口紅で「疲れた」板橋区で起きた一家心中は社会への重い告発か

2018年4月7日 21時0分

文春オンライン

人は最期を迎えようとするとき、何を、何のために遺そうとするのか。3月30日朝、遺体で見つかった3人の男女が住んでいた東京都板橋区の自宅には、鏡に口紅で「疲れた」と一言だけ、書き残されていたという。

 男女は板橋区の職業不詳、佐々木真一さん(44)、その母親の美知子さん(67)と父親の信男さん(69)。警視庁捜査一課は真一さんが無理心中を図ったとみて調べている。警視庁担当記者が語る。

「北区の駐車場に止めた乗用車で、母子がそれぞれ首を結束バンドで縛られた状態で見つかり、警視庁が捜査を進めたところ、さらに2人の自宅から同じく首を結束バンドで縛られた状態の父親が見つかりました。すわ大事件か、となりましたが第三者の介在は確認されず、無理心中の線が濃厚に。捜査の結果、当日午前2時前ごろに豊島区のディスカウントショップで真一さんが結束バンドを購入していたことや、家族が病気の父親の介護に苦しんでいたことも判明しました」

 真一さんの首には複数の結束バンドが巻かれ、美知子さんは毛布でくるまれた状態。その間には、結束バンドで首を絞められた愛犬が挟まれて息絶えていた。

 捜査関係者は「園芸など広い用途に使われ、どこでも手軽に買える結束バンドは意外と強力。一昨年、神奈川県相模原市の障害者施設で19人が殺害された事件でも、犯人が施設の関係者の行動を封じるために効果的に使われた。途中で後戻りできないよう、自殺に使われる例も実は少なくない」と話す。

 真一さんは働き盛りの40代。この世代こそ、親の介護の負担がかかり始める世代でもある。

政府の統計によると、12年の時点で介護をしながら働く人は290万人で、うち40~60代が8割だ。警察庁は07年以降、「介護・看病疲れ」による殺人を統計に追加。検挙済みの事件をみると16年までに460件。また、厚生労働省によれば介護・看病疲れに伴う自殺者は17年だけでも206人に上った。

 松任谷由実はヒット曲「ルージュの伝言」で男の浮気をユーモラスに歌い上げたが、鏡に遺された「伝言」からにじむのは、出口の見えない社会への重い告発なのかもしれない。

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独居老人の孤独死だけではなく、親子の孤独死とでも言うのでしょうか、8050問題が深刻になっています。親子での自己完結が難しいのであれば、施設でも積極的に受け入れる体制を作らねばなりません。老人ホームは夫婦、兄弟、親子でも相部屋での受け入れは可能です。年齢の問題はありますが、できないことはないと考えます。
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ひきこもりをめぐる「8050問題」が深刻化

2018年04月07日 07時00分 NEWSポストセブン

「電気は煌々とついているのに、新聞は何日分も溜まったまま。不審に思ったガス業者に中を確認するよう言われて、同じアパートの住民が部屋に入った。居間に母娘の姿はなく、奥の寝室の布団から片足が出ていた。触れるともう冷たくなっていて…。慌てて救急車を呼んだそうです」(近隣住民)

 1月6日、北海道札幌市の築40年の2階建てアパートで、82才の母親と52才の娘が遺体で見つかった。司法解剖の結果、死因はいずれも飢えと寒さによる低栄養・低体温症。母親は昨年12月中旬に死亡し、その数週間後に娘も亡くなったとみられる。

 捜査関係者によると、2人は1つの布団の中で、娘が母親を抱きかかえるようにして亡くなっていたという。母娘がこのアパートに入居してきたのは1990年頃

「母親の旦那さんは早くに死別したと聞いています。入居当時から、娘さんを見かけることはほとんどなく、お母さんが『娘は体が弱くて、家でずっと寝ている』と話していたのを聞いたことがあります。娘さんは、高校卒業後就職したものの、人間関係に悩んで退職したのだとか。それから20年以上“ひきこもり”の生活だったみたいです」(親子の知人)

◆ひきこもりの原因は受験の失敗、職場の人間関係など様々

 捜査関係者によると、遺体発見時、冷蔵庫の中は空だったというが、ストーブには灯油もあり、現金も9万円残っていた。なぜ娘は母の死後、生きることを選択しなかったのか。

 昨今、こうしたひきこもりの長期化で親子共々高齢化し、80代の親と50代の子供が暮らす世帯が社会から孤立し、生活に困窮する「8050問題」が深刻化している。

 内閣府は、「趣味の用事の時だけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」「自室からほとんど出ない」といった状態が6か月以上続く人をひきこもりと定義している。

 KHJ全国ひきこもり家族会連合会の調査によると、自治体窓口にひきこもりに関する相談を寄せた年代は40代がもっとも多かった。ひきこもりの原因は、受験の失敗、職場の人間関係がうまくいかない、親子間の価値観の違いなど、人によりさまざまだ。

 その背景について、『大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち』(講談社現代新書)の著者で、ジャーナリストの池上正樹さんが指摘する。

「1980年代後半のバブルの崩壊と、2008年のリーマン・ショックは大きく関係していると思います。終身雇用制度は崩壊し、“派遣切り”も横行。企業側に余裕がなくなって、職場にいると自分が壊されるという防衛反応から、ひきこもらざるを得なくなる人が増えました。

 8050問題の背景にある“ひきこもり”長期高齢化を生んだのは、親世代に根づく“恥の文化”が大きい。“モーレツ社員”などと呼ばれて、高度経済成長期を支えた世代の人にとっては、ひきこもる子供の心が理解できず、周囲には知られたくないばかりに、世間から子供を隠してしまうのです。

 とりわけ、ひきこもる女性の場合、“家事手伝い”という名目にすり替えられ、ひきこもっている人数にカウントされずに埋もれていく。今回のケースはその典型です」

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ヤングケアラ―という言葉を知りませんでした。親の介護を子供が行うのは普通ですが、孫が祖父、祖母の介護を行う環境はこれは大変なことだと思います。子供にかける負担の大きさを思うと、これは大変な社会問題だと思います。介護の社会化が逆行することになりつつあるのではないでしょうか。
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「ヤングケアラー」の存在知ってますか? 介護担う子ども、日々過酷

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お金があれば老人ホームへ、お金がなければ自宅で暮らさざるを得ない、その自宅も賃貸ならいつまでいられるのか、結果として老後も金次第、格差はますます拡大していきます。
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あなたは何歳までなら働く? 財力あれば自宅でなくて・・・

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我々は多死社会を迎えています。2016年約131万人、2025年150万人を超え、ピーク時の2040年には167万人と予測されます。
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西日本新聞2018年03月31日更新

 高齢化に伴って死亡する人が増え、人口も減少する。厚生労働省によると、2016年の年間死亡者数は約131万人。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、団塊の世代全員が75歳以上になる25年には死者は150万人を超え、ピークを迎える40年には約167万人になる見込み。

誰にもみとられず、長期間発見されないような「孤独死」の増加も懸念されている。

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