介護福祉士の受験者数が「実務者研修の義務化」が原因で半減したことがわかりました。2016年度から、実務経験ルートで介護福祉士になるには、実務経験に加え、実務者研修を修了していることが義務づけられたことから、研修費用の負担が大きい、又研修時間の確保が困難という理由から資格取得を断念する人たちが多かったということです。介護の現場で一人でも多くの介護福祉士の資格をもつ介護士が必要とされているにも関わらず、受験者数が半分ということの深刻さを考えねばなりません。国の貸付制度の普及等対策が急務です。
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= 厚労省委託調査 =
介護福祉士国試の受験者半減、最大の要因は研修費負担 支援制度は76%が「知らない」
介護のニュースサイトJOINT2018.08.02
介護福祉士の国家試験の受験者が大幅に減った要因は何か? 事態を好転させるためにはどんな施策が有効か?
これらを詳しく探るために厚生労働省が昨年度に実施したアンケート調査の結果がわかった。業界では「実務者研修の義務化が大きい」との見方が大勢を占めているが、それが概ね正しいことを裏付けるデータが揃っている。「研修の受講費が負担だった」との答えが最も多い一方で、国の貸付制度(*)など公的な支援の仕組みを知らない人が76.4%にのぼることも明らかになった。処遇を改善して資格の魅力を高めたり負担を軽減したりすることに加えて、貸付制度を周知・普及させることも肝要と結論づけている。