無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2024年12月

社説:生活保護費 物価高反映した増額を 京都新聞2024.12.13 

憲法が保障する「健康で文化的な生活」にかなうのかが、問われている。  困窮者支援に取り組む全国の32団体が先月、物価上昇に見合う生活保護費へ引き上げるよう政府に求める要望書を出した。  

食料品をはじめ必需品の値上がりが、生活保護受給者にとって「死活問題」になっていると訴えた。食費や光熱費などの生活扶助費の基準額を、単身世帯13%、家族のいる世帯は12・6%それぞれ引き上げるよう求めた。 前回改定した2020年度以降の全国の消費者物価指数は3年連続で上昇し、23年度の生鮮食料品を除く食料は前年度比7・5%も上がった。

生活保護費を含んだ社会保障費について、年末の予算編成に向けた見直しの議論が大詰めを迎えている。 ドイツでは、3カ月の物価に応じた保護基準額や課税最低限の調整が行われている。日本でも「最後のセーフティーネット」の役割を果たしうる水準が必要だ。

その結果がこれである。
生活保護費、月500円程度引き上げへ調整 物価高で増額求める声も朝日新聞デジタル2024.12.17

「最後のセーフティーネット」とされる生活保護費をめぐり、厚生労働省は、1人あたり月500円程度引き上げる方向で検討に入った。物価高を背景に増額を求める声があった。年末の予算編成過程で最終決定する。  複数の関係者が明らかにした。生活保護費の見直しは原則5年ごと。ただ、2023年度以降の改定を議論した22年は、物価高などの影響を考慮し、24年度まで2年間分で決着。
(1)1人あたり月1千円を特例的に加算
(2)それでも減ってしまう場合には金額の据え置き(従前額保障)――の二つを実施した。
今回は、新たに約500円増とする方向で検討している。(藤谷和広)

生活扶助費では率にしてわずか0.7%程度の引き上げですか。もうバカにしていると言わざるを得ない。コメ代は2023年に比べて3割上がっている。関係者は知っているのか?
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広がるか、ケアマネの保険外サービス 厚労省が書類作成や郵便受取、救急車同乗を「対応し得る」と整理 介護のニュースサイト Joint 2024.12.17

ケアマネジメントの課題と向き合う検討会を今年春から開催してきた厚生労働省は、これまでの議論をまとめた報告書(中間整理)を12日に公表した。【Joint編集部】   

利用者・家族のニーズに応える努力の結果として大きく広がったケアマネジャーの業務を、大きく4つに分類。法定業務の範囲を超えているものを、下表のように「保険外サービスとして対応し得る」「他機関につなぐべき」などと初めて位置付けた。  
ケアマネの業務分類 
























ケアマネの保険外サービスの議論がまとめられて、ケアマネが「保険外サービスとして対応し得る」とされる業務が整理されたようですが、従来業務に毛が生えた程度で果たしてシャドゥ・ワークが改善されるのでしょうか?   

郵便の発送・受取、書類作成・発送、代筆代読、緊急搬送の同乗が主な事例として挙げられたようです。他機関につなぐべき業務が圧倒的多数で、果たして他機関はこれを消化できるのでしょうか?他機関とは誰を指すのでしょうか?絵空事でしかないような内容かと思われます。他機関へつなぐべきとすれば、誰がどの業務を行うのかを明確にする必要があります。
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弁護士が成年被後見人の口座から“無断で現金を引き出し流用” 業務停止6か月の懲戒処分(2024年12月12日) 

 業務停止6か月の懲戒処分を受けたのは、大阪弁護士会に所属する川村哲二弁護士(65)です。弁護士会によりますと、川村弁護士は2021年10月ごろから2022年1月ごろまでの間、複数回にわたり成年被後見人の口座から計約675万円を無断で引き出し、事務所の移転費用や事務員に支払う退職金の一部に流用したということです。また、通帳の記載内容を書き換え、家庭裁判所に対し虚偽の会計報告をしていました。    

川村弁護士は「深く反省し今後このようなことがないようにしたい」と話し、不正を認めていて、既に全額返還したということです。   

成年後見人に就任をすると、毎年1年間の収支と財産の状況などを家庭裁判所に報告しなければなりません。これに通帳のコピーや領収書のコピーを資料として添付することになっています。   
しかし、今回の事件では通帳の記載内容を書き換えて、虚偽の報告を家庭裁判所に対し報告していたといいます。

この通帳の記載内容の書き換えですが、これまで弁護士から聞いた話によれば、通帳のコピーそのものを書き換えるという手法も日常茶飯事とのこと。金銭管理を行うものからすれば考えられないことですが、これは何度も言うように成年後見制度そのものの欠陥と言わざるを得ません。
弁護士だから信用ができるといったことでは解決するはずがありません。   

我々は毎月、会計士の監査を受けて、1カ月の資金の使途を記した金銭管理表と通帳のコピーを付けて本人又はご家族に報告しています。しかし、成年後見人等は家庭裁判所に報告する義務はありますが、親族等へ本人の財産状況を報告する義務はありません。 後見人の裁量で情報を開示するか判断することになるとのこと。これはもう明らかに制度上の欠陥と言わざるを得ません。

弁護士だから間違ったことはしないという解釈かもしれませんが、これは金銭管理を行う者からすれば非常識極まりないと言わざるを得ません。   

会計を扱う業界にはアカウンタビリティ(Accountability)という言葉があります。アカウンタビリティ(Accountability)とは、権限移譲された職務に関して、ステークホルダー(利害関係者)に対して説明する責任を指す言葉です。アカウンタビリティは、契約の経済学から発生した概念で、経営を委託するステークホルダーと、受託する経営者の間で発生する情報の非対称性を埋めるために定着しました。

財産や金銭を預かる者としては当然の責任として果たさねばならない説明責任となります。これが1年で1回で良いはずがありません。企業の会計と同様少なくとも1カ月1回の説明責任を利害関係者に行わねばなりません。この常識が成年後見制度には欠落しているのです。   

我々の身元引受はこのことを重視し、次のような管理体系を取っています。これは身元引受で金銭管理を行うものとしては当然のことと思います。本日も1日会計士の監査を受けて、間違いがないことの印鑑を頂きました。これからも徹底して参りたいと思います。
金銭管理をハブとするワンストップサービス
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身元引受サービスの対象者はこれまではどちらかというと施設に入る際の身元保証をして欲しいとかで、高齢者施設の紹介事業者からのご紹介や、病院から退院する際に、自宅での生活は難しいので施設に入る際に身元保証人になってもらえないかとの行政のケースワーカーや地域ケアマネ、ソーシャルワーカーからのお話が主でありました。    

しかし、ここにきて独居の高齢者が増え、賃貸や自宅で暮らす比較的元気な60~70歳代の問い合わせが増えてきたように思います。恐らく、今後は施設に入りたくても入れない高齢者が増加していくことが考えられます。   

そうなりますと、現在の住居で生活をしながらも、段々自分一人での生活が困難になってくる方々が増加してくるものと推測されます。その際に、一人ぐらいの高齢者の病院に入院する際の手続きや保証、お金の出し入れから、行政の手続き等様々な支援がが必要になってきます。そしていよいよ施設に入らねばならないとなった時の施設のお世話から、保証業務が必要になって参ります。   

このような方々に対して在宅、そして在宅~施設、在宅から病院と一貫した身元引受サービスの提供をを真剣に考えねばなりません。 今まで我々が温めてきた「みより・クラウド・システム」の稼働に向けて、具体的な推進方法を考えて参りたいと思います。
みより・クラウド・システム
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65歳以上の単身女性44%が“貧困”の現実(BS-TBS『報道1930』11月3日放送より) 

 高齢者の貧困の問題がクローズアップされてきていますが、何故、今までこの問題は放置されてきたのでしょうか?   

 生活保護受給者の55%が高齢者であり、そして65歳以上の単身女性の44%が貧困という現実をどうとらえたらいいのでしょうか?現在65歳の平均年金受給月額は、男性14万9000円であるのに対し女性は9万3000円、この5万円以上の差がもたらした現実として、65歳以上の単身女性の貧困率は実に44.1%に上るといわれる状態にまで落ち込んでいるのです。   

“百年安心”と謳われている日本の年金制度、実は世界の年金ランキングでは65位という有様。この年金制度の中で最もあえいでいるのが高齢の単身女性です。その根本的な原因は年金に男女差別があるわけではなく、男性の方が厚生年金に加入している期間が長いという社会的な事情、結局非正規社員の圧倒的多数が女性ということの現実の反映でしかありません。   

結果としてこの30年間で所得格差は拡大し、貧困が大幅に増えたという事実だけが残ることになりました。新自由主義という名のもとで一部富裕層の拡大と大企業優先の政策は結果としては国民を貧しくしただけではなかったでしょうか。   

大きな転換を果たさねばなりません。その為にはまず政治を変えることです。今まであまり政治の話はしたくはありませんでしたが、ここに至ってはそれしか日本を救う道はないと確信します。   

今ここで世界基準で年金制度の抜本的改革を行わねば、このまま日本は沈んでしまいます。   

当面の対策として、立憲民主党 長妻昭 代表代行 の意見に賛成します。
「深刻なのは団塊ジュニアの女性50~53歳の方々。非正規比率も高いし、就職氷河期で全体的に賃金も低いし未婚率も高い。そういった方々が2040年ごろ老後を迎えた時に生活ができなくなる。間違いなく今のままだとそうなる。(中略)我々は『上乗せ年金』の創設が必要だと…。一定の(低い)年金の方に税金で上乗せする。イギリスでもPension Credit、ドイツでは基礎保障、フランスでは連帯保証といって年金が少ない方に上乗せする制度がある。民主党政権の時に『年金生活者支援金』(財源には4~5000億…)という制度を作った。これを拡充して…」
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