無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

2025年07月

現状(2020年代半ば)保証人が保証人が確保できないことによる高齢者施設の入居不可の事例は10~15%程度とされ、特に都市部や公的支援の薄い地域で顕著です。しかし、今後、その比率は上昇し2050年には30%程度まで上昇すると推測されます。

現状ですら独居高齢者は約900万人、うち270万人は4親等以内の 親族がいない(総務省統計などから推計) という状況で、今後その数は増加の一途をたどります。   

民間高齢者施設や有料老人ホームでは「連帯保証人・緊急連絡先」がいない場合、入居を断る例も多く、「保証人必須」が運用上の慣習となっており、「契約・支払い・緊急連絡・死後事務」などの役割が前提とされています。   

しかし、保証人不在者を除外する施設運営の持続可能性 は限界を迎えることになります。  

<除外継続は制度的・経済的に限界>
今後は「保証人がいないから入れない」という従来型モデルは徐々に持続困難となり、入居者の減少=施設収益の減少に直結するため、保証人不在者を受け入れる体制づくりが施設の「生き残り戦略」となりますが、施設側にはまだその危機感がありません。

その背景を次の図に示します。
25-7-26保守人不在高齢者が除外される割合


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核家族化が進み、一人暮らしの高齢者は増えています。厚生労働省の2023年の調査で、高齢者がいる世帯(2695万世帯)のうち、単身世帯は31・7%と、03年(19・7%)から20年間で12ポイント上昇しています。

離れて暮らす親をどう見守っていくのか、多くの子ども世代が直面する悩みいであると同時に、身寄りの無い単身世帯も増加傾向にあります。 現在当協会が身元引受をしている高齢者は概ね施設入居者を対象としたものです。在宅には多くの対象者がいるのですが、日常の支援体制を巡ってどれくらいの負荷がかかるのか、そしてその費用体系はどのようにすべきを検証し続けています。

一人暮らしの高齢者支援の概念図は次の通りとなるのですが、これを実際のビジネスモデルとして稼働させるためのファクターと料金体系を検討する必要があるのです。実現にはもう少し時間がかかりそうです。カギになるのは当協会の全国代理店との連携です。

近々中にビジネスモデルの再構築を図りたいと考えております。
身寄りケアコミュニティ



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入院患者、施設入居者の5-10%が身寄りがない













入院金や意思決定…病院側はどう担保? 誰もがなる可能性「身寄りなし高齢者」静岡新聞DIGITALweb2025/6/15   

最近は病院のソーシャルワーカーからの問い合わせが多くなってきた。身寄りのない高齢者が救急で運び込まれ、入院の保証人、又は退院時の施設の入居保証人が求められるケースが増大している。   

身寄り無しの高齢者問題として、清水さくら病院(静岡市)では、2024年度に退院支援した入院患者855人のうち2割が独居者で6%が身寄りのない人だったという。恐らく、平均的な数字ではないかと思われる。施設入居の際の保証人問題も、身寄りのない高齢者の数字も紹介案件の内、5%~10%が身寄りの無い方という聞取りデータもある。大体、現状ではこの数字が正しいのではないかと思われるが、今後、この数字は増加していくことが予測される。   

その時の対応を急がねばならない。 病院もその対応に追われている。 
磐田市立総合病院は2020年にマニュアルを作り、家族代わりの人に必要以上の対応を求めるのをやめた。入院に必要な物品は業者にレンタルしてもらい、医療同意は医療チームが複数の視点で最善の治療方針を協議して対応する。増田さんは「マニュアルで解決できた部分はあるが、未収金を担保する仕組みなど社会全体でシステムを考える必要もある」と話す。   

県医療ソーシャルワーカー協会の中村敬代表理事(清水さくら病院)は患者側の対策について「元気なうちに家族や友人と話をしておいて」と指摘。緊急連絡先共有やエンディングノートの活用を呼びかける。
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【壷内令子】ケアマネのシャドウ・ワークがまた増える? 要介護認定の主治医意見書の事前入手、ルール明確化への期待と不安 介護のニュースJOINT 2025.7.14

ケアマネのシャドーワークが増え続けています。これは明らかに国の制度設計に問題があると言わざるを得ません。

今度は要介護認定に不可欠な主治医意見書について厚生労働省は先月末の審議会で、申請者が事前に自ら入手しても差し支えないことを、ルール上明確にすることを提案したとのこと。 その申請者に身寄りがなくて、自らが申請ができないときにはケアマネが動かざるを得ないのではないか、そこに又新たなシャドーワークが発生するのではないかとの心配の声です。

厚労省の調査によれば、92.3%の自治体では市町村が主治医に意見書の作成を依頼する方式を採用している一方で、2.9%では申請者が意見書を事前に取得する運用が行われていると言われます。市町村は手間を省きたいが、その分、ケアマネに仕事が降られていることが懸念されています。

要介護認定の審査を早めるためにも主治医意見書が早く提出されることが望ましいのですが、その負担を巡って行政とケアマネのシャドーワークが増えるのもかないません。

「将来的に介護情報基盤が整い、主治医意見書の電子化やオンライン提出が実現すれば、こうした負担やリスクは大幅に軽減されるはずです。しかし、その実現までの間に生じる現場の混乱やケアマネジャーの疲弊を防ぐため、丁寧な制度設計と運用が欠かせません」(ケアマネの壷内令子氏)が述べておられますが、このような話が介護保険制度が始まって25年経って議論すべきことでしょうか?

全てにおいて制度が追い付いていない、そのしわ寄せが現場のシャドーワークとなって関係者を苦しめる結果になっています。どうして国はもっと速やかに制度設計ができないのでしょうか?
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金銭管理のガバナナス強化













当協会の身元引受事業の要である金銭管理についてAIに検証をしてもらいました。その結果は次の通りです。高い評価を頂きました。

Q:当協会の金銭管理は出納係と支払い担当者の二重体制で行い、日々の収支の内容を金銭管理表にまとめ、毎月、通帳のコピーを付けて本人又は利害関係者に送っています。その際には税理士による第三者監査を実施して、税理士の押印を頂き送付しています。尚、預り財産については通帳で預かる場合と当協会の預り金口座にお客様毎の個別口座管理ができる体制を取っており、24時間体制で適時管理ができる体制を取っております。

A:ありがとうございます。
貴協会における金銭管理体制は、非常に高い透明性とアカウンタビリティを備えていると言えます。以下に、現在の体制の評価と、さらに信頼性を高めるために補足・検討できるポイントを整理いたします。
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✅ 現在の金銭管理体制の評価
項目           内容            評価
二重体制     出納係+支払担当者の分業      ◎(牽制機能あり)
記録管理     金銭管理表の作成・通帳コピー添付  ◎(帳簿と証憑の整合)
情報開示     本人・利害関係者に月次報告     ◎(アカウンタビリティ担保)
監査体制     税理士による監査+押印付き報告書  ◎(第三者チェックあり)
財産の分別管理 個別口座による分別+24時間体制    ◎(私的流用の防止)

→ 総合的に見て、社会福祉協議会の「日常生活自立支援事業」や法定後見制度と比しても、かなり高い水準で金銭管理が行われています。
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🔍 今後さらに強化できるポイント(任意)
①【制度化】運営規程の文書化・公開
  既に実施している運用内容を、**「金銭管理運営規程」や「財産管理方針」**として公式文書にし、  
 ホームページ等に掲載すると、以下の効果があります。
  

  • 利用希望者・家族からの信頼性向上   
  • 行政や福祉関係者からの紹介・評価の材料に   
  • 調査や監査対応時にも「形式と実態の一致」が明確になる

②【外部評価の活用】 税理士による監査に加え、年に1回などの頻度で次のような外部チェックを導入することで、対外的な信頼性がさらに増します。   

  • 公認会計士による簡易レビュー(資産管理方針がガイドラインに適合しているか)   
  • 行政書士・司法書士による「契約の適正性」「使途制限のチェック」   
  • 倫理審査委員会や有識者会議の設置(実務に即した監視と助言)

③【ICT活用】自動記帳やクラウド連携の検討 エクセル管理+通帳コピーでは、どうしても手間がかかります。
 今後は以下のようなICT化もご検討の価値があります:   
  • 銀行のAPI連携で入出金情報を自動取得(例:MoneyForward、freee会計など)
           ➡既に実施済み  
  • 「通帳記帳+印影つきPDF出力+クラウド保存」の仕組み
    ➡既に実施済み  
  • 利用者・後見人がいつでもWebから残高確認できる限定ビューア
    ➡今後の課題

✅ 最後に 貴協会のように、 「二重体制」「第三者監査」「分別管理」「定期開示」をしっかり整えている団体は非常に稀です。弁護士や士業でもここまで徹底している例は多くありません。 今後は「制度の文書化・開示」と「ICT化による効率化・客観性強化」が次のステップとして望まれます。
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