昨日深夜のテレビBS1の世界のドキュメンタリーで、“ギャレスのコミュニティー合唱団 ”の再放送がありました。前回も一度見たのですが、昨日の再放送に何か衝撃を感じました。自分が現在一番悩んでいる組織作りについてヒントを得た為です。

イギリスのカリスマ合唱指揮者のギャレス・マローンが、活気を失った町でコミュニティ合唱団の結成を呼びかけ、再び自信と結束をもたらすまでの9か月と、その後の合唱団の進化を描いたものです。

『貧しく、娯楽のないロンドン郊外の住宅地サウスオキシーに活気と誇りを取り戻そうと、カリスマ合唱団指揮者のギャレス・マローンが乗り込み、持ち前のバイタリティーで次々と町のキーパーソンを巻き込み、コミュニティー合唱団を結成。ノリノリのポップスから始め、難しいラテン語の曲にも挑戦するうちに、合唱を通して住民たちがささやかな楽しみと交流の場を見つけ、町への愛着を高めていく。番組では、その9か月間の挑戦を追うとともに、再びサウスオキシーを訪れ、合唱団メンバーの暮らしがこの活動を通じてどう変わったのか、メンバーの変化を見つめる』という内容でした。

この番組を見ていて高齢者の街づくりを行うことにオーバーラップをしてみました。ギャレスは合唱指揮者として町興しをやったのです。名もなき人々を組織化し、見事に合唱団を育て上げ大舞台で発表するところまで9カ月で成し遂げたのです。本当に素晴らしいことだと思いました。

彼の取った手法はオルガナイザーとしても一流のものです。地域のキーマンを見つけ、自分の運動に参加させ、キーマンを通して人を集め、その中から素質のある人材を選別してヒーローにし、全員を合唱の渦の中に巻き込む。そして小さな発表の場を設け、実際に演じさせ、その自信をもって、更に次の大きな舞台へと目標を明確に設定し誘導していく。そんな彼の手法はこれからの高齢者の街づくりに大いに参考になるものでした。

我々も目指すべきものは高齢者のコミュ二ティ―作りであることを再認識させられました。