入院患者、施設入居者の5-10%が身寄りがない













入院金や意思決定…病院側はどう担保? 誰もがなる可能性「身寄りなし高齢者」静岡新聞DIGITALweb2025/6/15   

最近は病院のソーシャルワーカーからの問い合わせが多くなってきた。身寄りのない高齢者が救急で運び込まれ、入院の保証人、又は退院時の施設の入居保証人が求められるケースが増大している。   

身寄り無しの高齢者問題として、清水さくら病院(静岡市)では、2024年度に退院支援した入院患者855人のうち2割が独居者で6%が身寄りのない人だったという。恐らく、平均的な数字ではないかと思われる。施設入居の際の保証人問題も、身寄りのない高齢者の数字も紹介案件の内、5%~10%が身寄りの無い方という聞取りデータもある。大体、現状ではこの数字が正しいのではないかと思われるが、今後、この数字は増加していくことが予測される。   

その時の対応を急がねばならない。 病院もその対応に追われている。 
磐田市立総合病院は2020年にマニュアルを作り、家族代わりの人に必要以上の対応を求めるのをやめた。入院に必要な物品は業者にレンタルしてもらい、医療同意は医療チームが複数の視点で最善の治療方針を協議して対応する。増田さんは「マニュアルで解決できた部分はあるが、未収金を担保する仕組みなど社会全体でシステムを考える必要もある」と話す。   

県医療ソーシャルワーカー協会の中村敬代表理事(清水さくら病院)は患者側の対策について「元気なうちに家族や友人と話をしておいて」と指摘。緊急連絡先共有やエンディングノートの活用を呼びかける。